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「とはいえ、このまま何もしないで首を洗って待ってるだけ…っていうのも可哀想だな。
じゃあお前ら、先生を説得してみるか？
生徒が必死に命乞いをすれば、犯人の心が揺らぐかもしれない」
…無理難題
生徒を売るような犯人が生徒の命乞いに耳を傾けるとは到底思えない
「ふざけんなよっ…」
すると先生は眼鏡を手に取って、それを掛ける
…そっちの方がしっくりくる
「いいか、上辺だけで物事を見るな。
本質から目を背けるな。
Let's think」
先生が袋を持って出ようとすると結城さんが慌てたように手伝うと言って、私が紐を縛っていた袋を持って後を追った
…携帯、取るつもりなのかな
多分先生のことだから、それを分かってやらせた
なんてことを勝手に思って席に戻ろうとすると
「…ビッチ」
『……』
通りすがりにそんな声が聞こえた
振り返ってみても誰もこっちを見ておらず、該当する人は見当たらない
小さく私だけに聞こえるような声だった
誰かは分からない。でも確実に誰かが言った
…まだ余熱があったのかな
あんな画像、面白みは全く無いっていうのに物好きがいるもんだなぁ
席に座るとそれと入れ替わるように茅野さんが立ち上がる
「…よし、」
何か意気込んで黒板に字を書き始めた
犯人の候補者を挙げて絞るのかな
だとしたら、私は黙ってるべきなんだろうけど…
「あ、Aちゃんも手伝ってくれるかな？」
『…良いよ』
まぁ、それは難しいよね
普通は知らないだろうし…
話し合いにはちゃんと関わらなくちゃね
茅野さんは先生方の写真を貰うように頼んできた
だから先生の方に行って取りに行って欲しいとのこと
そのとき、少しだけニヤニヤしてたのは気付かなかったことにしよう
それから教室を出るときに感じた何処からか向けられた視線も……
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もちもち(プロフ) - ユイさん» そう言っていただけると、とても励みになります。ありがとうございます！これからも精進していきますので、よろしくお願いします。 (2019年4月14日 21時) (
レス) id: 31f6343f7f (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 一気読みさせてもらいました！言葉の選び方とか全て含めて読みやすいし面白いです！ (2019年4月11日 22時) (レス) id: 40031fd2e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2019年4月8日 23時
