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生徒の命は教師にかかっている。そう言って電話を切った
それを見かねて茅野さんが先生に尋ねる
「今の、どういうことですか？」
「言った通りだ。
hunterなる人物が名乗り出なければ教室を爆破する」
「俺達はもちろん避難…出来るんだよな？」
石倉くんの不安そうな質問に先生は肯定も否定もしない
ただ黙っていた
「何黙ってんだよ…
俺達、手組んだんじゃねぇのかよッ！！」
先生の沈黙に兵頭くんは怒鳴る
「勘違いするなよ。
お前達と仲間になったつもりはない。
俺がお前達に協力を求めたのは、真実を暴くために命を差し出してほしい。そういう意味だ」
脅迫めいたそれに生徒達は次々と携帯を手にする
今なら助けを呼べると思って手を伸ばしたんだろうけど…
「…はい、携帯ストップ」
今の状況でそれが許されるはずがない
先生は1日目みたいに爆弾のリモコンに手をやり、それをみんなに見せた
その意味が嫌でも分かるみんなは抗うことなく静かに手を止める
「やっぱり携帯を持たせておくのは危険だな…
これからカバンと携帯を回収する。
A、手伝え」
『…分かりました』
初日と違うのは呼ばれ方くらいだ
先生の手にあるもう1つの袋を受け取って、窓側の方に向かう
「何か懐かしいなぁ」
呑気なことを言ってる先生を横目に袋を広げれば、渋々入れてくれる
本当に申し訳ない
「Aー、携帯は？」
『ポケットです。だから適当に漁って下さい。
それか後で出しますよ』
そう言うと先生は袋を持ちながらこっちに来て、ポケットの中を探る
見つけたのか手に取って袋の中に放り込んだ
そして袋を交換するように言われて差し出され、それを受け取って教卓付近に持って行く
「はい、ラスト」
「…俺達を殺すつもりはねぇんだろ？」
「残念だが俺は、目的を果たすためなら容赦はしない」
回収し終えた先生は重そうに袋を持ってヨタヨタと歩く
腰に響く持ち方…
咄嗟に渡すように手を差し出すと、少し戸惑いながらも渡してくれた
「犯人だと名乗り出なければ死ぬってことですか？」
「ピンポーン！流石は “元” 内通者、話が分かる」
元を誇張するように先生は言った
…あくまでも過去のことにしようとしてる
巻き込みたくないってことなんだろうか
てか、内通者って逢沢だったんだ
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もちもち(プロフ) - ユイさん» そう言っていただけると、とても励みになります。ありがとうございます！これからも精進していきますので、よろしくお願いします。 (2019年4月14日 21時) (
レス) id: 31f6343f7f (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 一気読みさせてもらいました！言葉の選び方とか全て含めて読みやすいし面白いです！ (2019年4月11日 22時) (レス) id: 40031fd2e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2019年4月8日 23時
