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私を追い詰めたように同じことを景山にもしたという憶測を強くぶつけた
その様子を周りは黙って見ていた
「たった1日、練習を休んだだけなのに…
病院に行っただけなのに…
何で私から水泳を取り上げたのッ！？
私は水泳が好きだった…
誰よりも努力してきた…
なのにどうして…」
《水越…》
「私が蓮と付き合ってることにムカついたんでしょッ？
自分に靡かなかったから私を切ったんでしょッ！？
澪奈に対しても、自分に気がないって分かったから私と同じように追い詰めたッ、違う？
…黙ってないで何とか言いなよッ！！」
泣きながら怒鳴る水越さんは、どうしても目を向け難かった
やっぱり昨日からずっと変だ
どうにか意識を逸らそうと先生を見ると、水越さんをじっと見ていて
目付きは鋭く、それでいて口角が少しだけ上がっていた
《それは違います。
…坪井先生、ホントの事を伝えるべきだと思いますよ》
そう言ったのは校長先生だった
いつもの平和主義で頼りない声とは違い、威厳のあるようなハッキリとした声だった
“ホントのこと”
何らかの事実を隠されていたことに反応した水越さんは、それを言ってみろと強く出る
水越さんからすれば、坪井先生に対して怒りや恨みしかないのは何となく理解出来る
でも彼じゃないことは確か
《…確かにお前は、誰よりも努力してた。
毎日毎日、暗くなるまで泳ぎ続けて、筋トレもして……俺が教えて来た中で、一番頑張ってたよ。
でもな、それがいけなかったんだ》
「…どういうこと？」
《…あの日、お前が練習を休んだ日。お母さんから連絡があった。
“一緒に医者の話を聞いてくれ” って…》
坪井先生はその日のことを語る
水越さんは病気を患ったこと
それは運動誘発性の致死性不整脈というものだということ
そのまま運動を続けていたら湿疹や心肺停止…
最悪、死に至るということ
水越さんの母親に説得するように頼まれたが、言っても水越さんは無理をしてでも大会に出るだろうから
理不尽な理由を付けて写真をばら撒き、強引に退部させたらしい
「何それ、
全部私のためだったって言うの…？」
《でも、結果的に…
それがお前を苦しめていたんだな…
…本当に申し訳なかった》
画面の向こう側で教師が生徒に頭を下げる
その様子に水越さんは、ずるい。と泣く
そのときに、先生は眼鏡を掛けた
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もちもち(プロフ) - ユイさん» そう言っていただけると、とても励みになります。ありがとうございます！これからも精進していきますので、よろしくお願いします。 (2019年4月14日 21時) (
レス) id: 31f6343f7f (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 一気読みさせてもらいました！言葉の選び方とか全て含めて読みやすいし面白いです！ (2019年4月11日 22時) (レス) id: 40031fd2e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2019年4月8日 23時
