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戻って来てみると美術室はどんちゃん騒ぎ
机の上に立ってたり、周りで踊ってたり
なんか私には似合わない空間で、そーっと準備室に再び潜り込み、ドアを閉めた
「良いのか？行かなくて」
後ろから先生に声を掛けられて振り向くと、首にタオルを巻いていた
先生もシャワー浴びたのか
『きっと誰も気付きませんよ』
「この騒ぎじゃ、そうかもな」
そういうと突然、小さなドライヤーを出して来た先生。
それは絵の具を乾かす時のやつで、所々に絵の具が飛び散ってカラフルになっていた
先生が使うんだろうなぁと思いながら行動を始終眺めていると、先生は胡座をかいてその足の間を2回程度軽く叩いた
『…いや、え？』
「他の奴らにバレない内に…早く」
『え、それってなんかダメじゃありません？』
「だからバレないようにって言ったんだよ。見つかったらキリが無い」
『私、自然乾燥で大丈夫です。先生が使って下さい』
「…お前、一応病み上がりなの忘れるなよ。ぶり返したいのか？」
そう言われると少し強引に引っ張られて体勢を崩し、すっぽりと先生の足の間に収まった
直後には温かい風が髪を揺らし
軽くわしゃわしゃと髪を揺すられる
…なんか、泣きそうになる
あぁ、でも嬉しいかもしれない
景山も、同じことやってくれたことあったっけか
「シャツのサイズ、少し大きかったか…」
『いえ、大丈夫です』
「これでも小さいんだけどな…お前が痩せたんだな」
『…先生に言われるんですか』
「ははっ、それもそうか。でも事実だろ？」
はい、出来た。その声と共に温風が止まり、髪を触ってみると、すっかり乾いていた
お礼を言うと、返事が返ってくる
それですら嬉しく感じて、頭を撫でてくれたときと同じように何かが込み上げてくるけど堪えた
今日は相当、精神が参っているらしい
明日まで長引かなきゃ良いんだけど…なんか、無理な気がする
駄目だなぁ、日に日に弱くなってる
そう実感すると何故か、会えないはずの景山に
今、無性に会いたくなった
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もちもち(プロフ) - ユイさん» そう言っていただけると、とても励みになります。ありがとうございます！これからも精進していきますので、よろしくお願いします。 (2019年4月14日 21時) (
レス) id: 31f6343f7f (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 一気読みさせてもらいました！言葉の選び方とか全て含めて読みやすいし面白いです！ (2019年4月11日 22時) (レス) id: 40031fd2e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2019年4月8日 23時
