【3年A組】杭は出なきゃ打たれないはず 2【今から皆さんは人質です】 (ページ15)

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4日目ページ15

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今日も今日が来た

時間感覚は窓の外と時計を見て分かる

「下の階から声が聞こえたの。

あれは多分、里見くんの…」

「だから夢だって」

「確かに、それで里見たちの生存を主張するのは難しいな」

自分の分の朝食を取りに行ってるとき、そんな話が聞こえた

お腹空いてないけど

それにしても、茅野さん耳良いんだなぁ

「あ、ねぇA！」

『どうした？逢沢』

そんな茅野さん達と喋っていた逢沢が私を呼び止めた

だからそっちの方に行くと、茅野さんと宇佐美さんが驚いたように逢沢と私を交互に見る

昨日の真壁のときみたいだ

「Aって景山とよく居たじゃん？」

『…多分？』

「そうなの。

でね、だからって言うのもあれなんだけど、
この2人と仲良くなったらどうかなって思って」

逢沢が言う2人っていうのは、逢沢の目を見開いてる茅野さんと宇佐美さんのことだろう

逢沢はいつから仲介人になったんだろうか

『…2人に任せるよ』

「茅野も宇佐美も良いだろ？Aって割と話しやすいやつだからさ。

それに、景山のこととか力になるかもだし…」

「…確かに、そうかも。

さくらはどう？」

「確かに、私より澪奈のこと知ってるかもしれないし…

うん、お願いします」

茅野さんが頭を下げたから私もつられて軽くお辞儀をした

逢沢の方をチラッと見てみると、なんか嬉しそうな顔してる

…あ、そうだ

『逢沢さ、これ食べてくれない？』

「何、お腹空いてないの？」

『うん。あ、迷惑だったら迷惑って言って』

「…分かった、貰う」

少し渋い顔した逢沢の手の上にパンを乗せる

牛乳は…自分で飲もう

「そう言えば昨日の真壁くんもそうだけど、渡瀬さんっていつ逢沢くんと仲良くなったんですか？」

そんな会話を聞いていた茅野さんが質問した

『景山と居たときに、ほとんど逢沢も居たので必然的に…

真壁も景山繋がりで』

「へぇ、そうなんですね！」

「…いや、堅くない？」

宇佐美さんが私達の会話にツッコミを入れた

逢沢も宇佐美さんに同意するように首を縦に振っている

「え、何、2人とも歳同じでしょ？クラスメイトでしょ？何でそんな堅いわけ？普通で喋ったら？」

「えっ、私なんかが渡瀬さんにため口なんて…」

『…あまり、喋ったことないですし』

素直に答えると呆れたように大きな溜め息を吐いて、私達を見る

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