・〜柊side〜 ページ46
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結局、渡瀬は一緒に来ることはなかった
少し困ったように笑ってたな
それはそれで可愛かった
そんなことを思い出しながら五十嵐さんからおにぎりの入った袋を受け取って、階段に座る
コンビニのおにぎりなら、赤飯食いたいな
「これ、赤飯とかってあります？」
「ある訳ねぇだろ。
こんなめでたくもない状況で、赤飯買いに行く勇気なんか俺には無いよ」
「えぇー、リクエストしておけばよかったなぁ…」
袋の中を見て実際に確かめてみるけど、やっぱり見当たらない
あ、渡瀬は何おにぎりが好きなんだろ
無難に鮭とか？
でも今は色んな味あるからなぁ
「まぁ、今はこっちも静観してはいるがな、このままって訳にはいかねぇぞ。
うちには有能な部下が居るからなぁ」
「…郡司真人警部補ですか」
「あいつはもう相楽家まで辿り着いちまった」
「それは厄介ですねぇ…
退場してもらいましょうか」
五十嵐さんのズボンの裾を捲ると、拳銃が顔を出す
「おいっ！」
「あ！丸腰って言ったじゃ無いですかぁ！」
「その後で隠して持って来いって言ってきたのお前だろ…」
「じゃあ代わりにこれを…」
そう言って手に持っていた水鉄砲をホルダーに入れようとするけど、要らないと断られた
にしても、さっきの盗聴器といい流石は警察、
所持してるものの規模が違う
「五十嵐さんにとって、明日の活力って何ですか？」
「何だ、いきなり…
言わなくても分かるだろ。そのためにお前に手貸してんだから
この事件の結末に、ハッピーエンドは無いぞ」
「…分かってますよ」
「それから、渡瀬A…」
「、！」
突然出されたその名前に銃から目を離して思わず五十嵐さんの方を見た
「あいつは注意深く見てろ、体調とか状況とか色んなことを。
今回の件は地雷が多過ぎる…
まぁ、お前なら大丈夫か」
五十嵐さんと知り合いだったのか…
何処まで渡瀬の何を知ってるんだ？
てか何があった
立ち上がった五十嵐さんの背中を見つめていてもその答えは出てこない
「あ、ちょっとお前、一発殴ってくれねぇか？
手ぶらで帰る訳にはいかねぇからな」
あー、なんかイライラしてきた
何で俺より五十嵐さんの方が知ってるんだよ
「いやそんなに、あの…距離離れんなよ、いや、ほんとに
いや、だからそういう助走とかいらねぇから！
ちょっとお前、ムリだよ！ウワァァ！！」
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優(プロフ) - ごめんなさい、不謹慎だけど主人公冷静にツッコミしすぎて笑ってしまった笑 (2022年4月12日 0時) (
レス) @page32 id: 4806b1b4dd (このIDを非表示/違反報告)
りん - 苗字で呼ばれるなら変換できるようにしてほしい！自分渡瀬じゃないんで！ (2019年3月31日 4時) (レス) id: b95582035d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2019年3月17日 23時
