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運んできたのは良いものの、何処に置けばいいんだろう
『先生、あの…』
「どうして私なんですか」
言おうとしたら後ろから追いかけて来たであろう茅野さんに被せられてしまった。
…話が終わるまで持って待ってよう
「茅野は景山と友達だったよな」
「…私なんか友達じゃありません
自 殺するちょっと前に手紙もらって、そこにも書いてありました。」
「…何で手紙だったんだろうなぁ」
あぁ確かに。
ネットが普及する中で、いまどき珍しい
きっと何か理由がある
自 殺するちょっと前なら、尚更…
手紙の内容によっては分かってくることもあるし…
「とにかく他の誰でもない、お前が答えるんだ」
そう言って先生は準備室の方に行って扉を閉めてしまった。
…荷物持ちっぱなしなんですが
茅野さんもこれ以上出てくる気配がないと認識したのか、
私を見て小さく会釈しては教室に戻っていった。
適当に床に置いておけばいいかな
でも、ちゃんと持ってこいとかって怒られたりしないかな
先生そういうキャラじゃないけど、今日のあの先生なら考えられなくもない。
そんなことで悩んでいたら、再びガチャッと音を立てて奥が開いた
「悪いな渡瀬、こっちまで持ってきてくれるか？」
『はい、大丈夫ですけど…中、見えても大丈夫なんですか？」
「…お前なら、どっちでもいいな」
どういうことですか
なんて言葉は言わずに、先生のいる準備室の前の方の扉まで運んだ
「助かった、ありがとう」
『いえ。では、これで失礼します』
「…待て」
極力奥の方を見ないように、なるべく早く教室に戻るつもりだったのに
腕を掴まれて振り向かされたから見えてしまった
部活中に入った時より機械が多くなっていた
『…何ですか？』
「俺に何か聞きたいことあるんじゃないのかと思って」
『聞きたいこと、ですか…』
「そう」
そういう先生は先程とは違う、いつもの優しい言い方だった
先生の言う通り、聞きたいことはある
半年間、何を思って過ごしていたのか
なぜ回答者を茅野さんにしたのか
先生は何処まで知っているのか
あぁ、でも
そんな事を聞いたら
彼の時間がもったいない
きっと先生にも何か考えがあって立て籠もってるわけがある
…と、思う
『…いえ、大丈夫です』
「……」
一瞬、私の腕を掴む手に力が入った気がした
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優(プロフ) - ごめんなさい、不謹慎だけど主人公冷静にツッコミしすぎて笑ってしまった笑 (2022年4月12日 0時) (
レス) @page32 id: 4806b1b4dd (このIDを非表示/違反報告)
りん - 苗字で呼ばれるなら変換できるようにしてほしい！自分渡瀬じゃないんで！ (2019年3月31日 4時) (レス) id: b95582035d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2019年3月17日 23時
