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「さぁ、形勢逆転だ…

お前ら全員黒板の前に並べ。はい、並べ!!」





口調が荒くなり、先生は並ぶように座ってた生徒の背中を叩く


あ、今気付いた

左手が震えてる


まぁあんな衝撃受けちゃったから納得いくんだけど…

それとは違う痛みがあった


黒のセーターを少しだけ捲ると、シャツに血が滲んでいて

手を下に向けると、指に液体が滴る感覚がした


先生があと少しで私の前に来るところで袖を戻し、指まで隠す

震えてるのは後ろに隠せばいい





「……」





先生が鋭い目でこちらを捉えて、
クイッと顎を動かして黒板前に行くように無言で指示した。


茅野さんの隣に立って前を向くと、先生は後ろの方の席に座っていた





「おぉ、壮観だな。

言ったよなぁ?
次、何かやったらペナルティだって…


君達の上には爆弾がある」





…何の変哲もない天井に見えるのになぁ

こんな所に爆弾が仕掛けられてるのか


私は逃げるなんて事は考えずに、じっと天井を見上げていた





「動くな」





そう言って先生は、リモコンである腕時計を見せて手を近付ける





「やめてよぶっきー!!」



「ちょっと待って!私たち関係無いからッ!!」



「そうだよ、やったの男子ですよ!!?」



「はぁッ!?俺も関係無いって!」



「こいつらだって!!」



「俺のせいにすんじゃねぇよ!!」





言い合いがヒートアップする



…普通は怖い、もんね

言い逃れようと必死になるのも仕方無いんだよね。


でもルール破ったのはこっちだし、

こうなるのも無理ないけど…


やっぱり普通なら…





「はいはいはい、聞け

おい、お前ら聞け!オイッ!!」



『、…』





その盛り上がったのが静かになったのは、先生がこちらに机を投げてからだった

大きな音じゃなきゃ聞こえないくらいヒートアップしてたんだ





「これは、連帯責任だ。

さ、死んでもらおうか」





連帯責任という言葉と

あまりに軽く出てきた「死んでもらう」という言葉と

腕時計に近付く指に再びみんなは焦り出す。





「どうせハッタリだろ…!」





その焦りと恐怖を隠すように、甲斐くんからそんな言葉が出た







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(プロフ) - ごめんなさい、不謹慎だけど主人公冷静にツッコミしすぎて笑ってしまった笑 (2022年4月12日 0時) (レス) @page32 id: 4806b1b4dd (このIDを非表示/違反報告)
りん - 苗字で呼ばれるなら変換できるようにしてほしい!自分渡瀬じゃないんで! (2019年3月31日 4時) (レス) id: b95582035d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちもち | 作成日時:2019年3月17日 23時

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