検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:31,409 hit

187 ページ4

ナルサス「お前の見た通りだが?俺はカナリア姫と約束をしていたのだ。カナリア姫の側にずっといる、とな」
カナリアが頷くと、ダリューンは驚いたように目を丸くした。
ダリューン「お主…画聖マニの再来を目指すのではなかったのか、それはいいのか?」
ダリューンがそうナルサスに問い掛けたが、ナルサスは片目を閉じただけだった。
ナルサス「むろん、目指す。目指しながらカナリア姫の授業も続けてゆく。何か問題が?」
ダリューン「お主では一生かけても画聖マニにはなれん」
ダリューンとナルサスの2人は言い合いはしばらく続いた。

その様子をカナリアは頬杖をつきながら微笑ましく見ていた。
カナリア「(何だかんだ言い合いながらも、互いの存在を認めあっている事は2人の顔つきから分かる)」
カナリアの視線に気付いた2人はカナリアの方を見る。
カナリア「ふふっ……2人は本当に仲が良いね」
カナリアの言葉に2人は心外そうな顔付きでカナリアを見た。
顔付きや動きまで一緒だった。
その後、カナリアたちは3人で顔を見合わせて笑い合った。

カナリア「それにしてもダリューンとナルサスもサームと同じようなことを言うのだから、びっくりするわ」
カナリアの言葉にダリューンとナルサスは驚く。
ダリューン「サーム殿が?!」
ナルサス「何と仰ったのですが?」
二人は気になるのか、カナリアに尋ねる。
カナリア「サームがアルスラーンやお父様ではなく、私に忠義を誓ったときにサームのこれから先の人生の全てを私の為に使いたいって。そして、私の側にいたいって言ったの」
プロポーズのような言葉にダリューンとナルサスは驚愕し、言葉が出なかった。
ダリューン「(流石、サーム殿と誉めるべきなのか?)」
ナルサス「(抜け目ないな、サーム殿)」
カナリア「(必死に言ってくるサームに私はドキッとしたけどね///)」


もう夜も更けた為、カナリアは部屋へ戻る事にした。
ダリューンがカナリアを部屋まで送ってくれると言い、ついてきた。
カナリア「ダリューン、ごめんね。部屋まで来てもらって」
ダリューン「なんの。どこまでもお供致しますゆえ」
長い長い廊下を2人で歩いていた。
ダリューン「…………?あれは…」
カナリア「アルスラーン?」
カナリアとダリューンの前に見えた小さな影。
窓際に凭れながら外を見ているアルスラーンと目が合った。
アル「ああ、カナリア姉上…ダリューン…」
アルスラーンはどことなく元気がなかった。

188→←186



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
148人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

サヤノ - 戦象部隊の戦いの後では恐るべき神の定められし神前決闘に気をつけて書いて下さい! (2017年6月13日 20時) (レス) id: bd4916d1d8 (このIDを非表示/違反報告)
- 何度読んでも面白いです!続きが待ちきれないです!更新頑張ってください! (2017年4月2日 20時) (レス) id: 1b13281dea (このIDを非表示/違反報告)
- もう続きは書かないのですが?続きが気になります!まだ、更新する予定があるのなら、楽しみに待ってます!!頑張ってください! (2017年1月18日 19時) (レス) id: 1b13281dea (このIDを非表示/違反報告)
- 続きが気になります!いくらでも待つので更新頑張ってください! (2016年10月20日 23時) (レス) id: 1b13281dea (このIDを非表示/違反報告)
奏で(プロフ) - イヴィさん» コメント、ありがとうございます!更新頑張ります! (2016年7月10日 17時) (レス) id: 13ae30a7f7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:奏で x他2人 | 作成日時:2015年10月23日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。