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ダリューン「……カナリア様。貴女にお約束致します。どんな状況になろうと、私は貴女のお側にずっとおります」
カナリア「ダリューン、ありがとう」
ダリューンは笑ってカナリアの手を取った。
手のひらに軽く唇を押し付ける。
ナルサスは2人の様子を見て、驚いたように目を丸くしたが、直ぐに目を意地悪そうに細める。
ナルサス「…ではお主、絹の国にて失われた恋はどうするのだ？再び赴きたい…と言っていたではないか」
その国の名前にカナリアは聞き覚えがあった。
ダリューンが絹の国(セリカ)からエクバターナ
に帰って来てから噂が流れた。
その噂が絹の国の女性とダリューンが恋仲ではなかったが、お互いに両思いであったことを。
ダリューン「あ、あれはっ…！！もう過去のことだ！今の俺は殿下やカナリア様の為だけに生きている！！」
声を張り上げたダリューンにカナリアは複雑な感情を持った。
カナリア「(まぁ、ダリューンも男だし、そういった人がいても可笑しくはないのかな。私にはダリューンを縛り付けることをしてはダメね)」
言葉を探すカナリアの前に、今度はナルサスが立ち上がり机に片手をつきながら話し掛けてきた。
ナルサス「カナリア姫、姫には私の持ちうる全ての考えや知略などを伝授致したいと思っております。それをカナリア姫に全てお伝えするには、私の人生を注ぎ込んだとしても、なお足りない程でございます。なので、アルスラーン殿下が国王になったとしても、まだまだカナリア姫には私の授業を受けて頂きますぞ」
ナルサスは、隠れた方の前髪を払いのけながらにっこりと笑った。
カナリア「ナルサス…それは…」
ナルサス「はい。私の人生全てをカナリア姫に捧げるつもりでいますので」
予想外な申し出に、カナリアは目を見開いた。
ナルサス「それに……」
カナリア「それに？」
ナルサスは1度言葉を切り、カナリアはナルサスの言葉に頭を傾げる。
ナルサス「昔、貴女と約束したことを破る気はありません」
カナリア「！？」
再び、カナリアは大きく目を見開いた。
昔。
3年前、ナルサスがエクバターナを出る前にナルサスはカナリアに約束をした。
その約束とは、『もし、カナリア姫と再び巡り会え、同じ道を進もうとした時、私は貴女の側にずっといることを約束します』
ということだ。
ダリューン「………な、なんだ？これはどういう事だナルサス…」
1人だけ意味が分からないと言わんばかりにダリューンがカナリアとナルサスを交互に見る。
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サヤノ - 戦象部隊の戦いの後では恐るべき神の定められし神前決闘に気をつけて書いて下さい！ (2017年6月13日 20時) (
レス) id: bd4916d1d8 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 何度読んでも面白いです！続きが待ちきれないです！更新頑張ってください！ (2017年4月2日 20時) (レス) id: 1b13281dea (このIDを非表示/違反報告)
夜 - もう続きは書かないのですが？続きが気になります！まだ、更新する予定があるのなら、楽しみに待ってます！！頑張ってください！ (2017年1月18日 19時) (レス) id: 1b13281dea (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 続きが気になります！いくらでも待つので更新頑張ってください！ (2016年10月20日 23時) (レス) id: 1b13281dea (このIDを非表示/違反報告)
奏で(プロフ) - イヴィさん» コメント、ありがとうございます！更新頑張ります！ (2016年7月10日 17時) (レス) id: 13ae30a7f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏で x他2人 | 作成日時：2015年10月23日 14時
