detective WEST Ⅱ (ページ8)

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２階の事務所に戻ると、ソファでくつろぐ濵ちゃんと望、それから何やら資料を読んでる淳太。そこそこ頼もしいメンバーが揃ってる。

紫「あ、流星」

桃「神ちゃん怒ってたやろ笑」

俺を見るなりご愁傷さま、と笑う二人。
事情を知っとるんなら話が早い。

青「あのプリン、今売ってないらしい」

桃「みたいやな。そうとうショック受けてたわぁ」

望に追い討ちをかけられる。
脳裏に浮かぶのは嗚咽を繰り返しながらもプリンを買いに出かけようとするあの日の神ちゃん。
あかん、罪悪感が増してきた。

青「代わりに買うとしたら何がええかな」

紫「どうやろ、俺あんま甘いもん詳しくないからなー」

優しい濵ちゃんと一緒に頭を捻らせていると、資料を読んでた淳太が顔をあげる。

黄「限定スイーツ買ってあげたら？甘いもんなら大体喜ぶやろうから、期間限定とか数量限定とかそういうのにしたら機嫌直るやろ」

そう言って淳太が差し出してきたのは、美味しそうなバターケーキの写真がでかでかと貼られた洋菓子店の広告。なんと1日50個限定。
お店の詳細を調べると、ここからそう遠くない。早起きせな入手困難とのことで、それだけが面倒やけど仕方ない。

提案してくれた淳太に感謝しつつ、明日の早起きに備えて早く寝ることにする。