detective WEST Ⅱ (ページ19)

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俺にも一緒に背負わせてページ19

桃side

西日が傾くオレンジ色の部屋で
夕陽色に染まった小さな背中を抱き締めることが出来なかった。

その背中が、震える手が、今求めているのは俺じゃないことが分かってたから。

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赤「神ちゃん、何かあったらすぐ連絡してや」

緑「うん」

赤「すぐやで。すぐ。我慢した末どうしようも無くなってとかじゃないんやで。我慢する前に」

緑「分かってるって」

ほんまに分かってる！？と大声で確認するシゲを「執拗い」とあしらう神ちゃん。シゲの相変わらずの過保護っぷりに呆れ笑いする残りの面々。

赤「小瀧も、ほんまに頼んだで」

桃「おう」

今日から2泊3日、俺と神ちゃんは依頼を受けて九州まで出張に行く。本来ならシゲも同行する予定やったけど、以前から抱えてた案件に動きがあったとのことでお留守番に。

……心配なんは分かるけどいくら何でも過保護すぎやない？
神ちゃんやってもういい大人や。能力が暴走して発作を起こしたとしても時間が経てばある程度は治まるって言ってたし。

仕事とはいえ久しぶりの遠出にちょっとワクワクしとった俺は、シゲがどうしてこんなにも心配しとったのか、神ちゃんにとってシゲの存在の重要性にまだ気づけてなかった。