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「ダイキさん…?」



ぎぃっと扉を開ければ、
暗い部屋の中。


物がごちゃごちゃと散乱していて、
足場も少ない状態。


シゲさん、どこだろ?


恐る恐る部屋の中に足を踏み入れてみれば、
ベッドの上でもぞもぞっと何かが動いた。



「…誰」



それは酷く冷たく低い声だった。


もちろんこの部屋にいるのは私とダイキさんだけのはず。


だから、今のは…



「ダイキ、さん?」


「…!A…?」



ベッドに近づくと、
ばっとシゲさんが飛びつくように私をぎゅっと抱き締める。



「Aっ…A…っ!!」


「ダ、イキさんっ苦しっ…」


「あ、あっ…ごめん…会えたと思ったら、嬉しすぎてっ……」



すぐに離して、
今度は私の頰に手を添えて目を見つめる。



「ほんまに、Aなんよな?めっちゃおめかししてるし…」


「ふふっ、なにそれ。Aだよ」


「はぁ…なぁ、キスしてもええ?」


「えっ…」



嫌?と首をかしげる彼は、
前見たときよりもずっと細くなってる気がした。



「嫌じゃ、ないよ」


「っ…反則やって……」


「んっ…」



ちゅっと小さなリップ音が暗い部屋に響いた。



「好き、好きやでA」


「私も」


「ふふっ、めっちゃ嬉しい」



そうまた彼は私を抱き締める。

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あのん♪ - あの『俺のものになるまで』のパスワードを教えてほしいんですが大丈夫ですか? (2017年5月26日 19時) (レス) id: b358aa1a64 (このIDを非表示/違反報告)
あい - そーですか、、、、。 (2017年3月18日 23時) (レス) id: 6892ebfcfa (このIDを非表示/違反報告)
お調子者(プロフ) - あいさん» 規制がかかっていますので、18歳未満の方はご覧頂けません…。登録してある方で、18歳以上の方はご覧頂けますよ^ ^ (2017年3月17日 23時) (レス) id: 9698a9dee6 (このIDを非表示/違反報告)
あい - TAMER:とかは、どうやって見れるんですか? (2017年3月17日 23時) (レス) id: 6892ebfcfa (このIDを非表示/違反報告)
有八伊菜(プロフ) - この話気に入ったー!これからも更新ファイトやでー (2017年3月12日 21時) (レス) id: f6c4890c42 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お調子者 | 作成日時:2017年2月23日 20時

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