【刀剣乱舞】トクベツがほしい!!【陸奥守吉行】 (ページ3)

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秋の昼③ ページ3

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なんせ顕現してからというものの、
陸奥守は一度も審神者の手料理は食べたことはなかった。
そもそも本丸で審神者の手料理を食べたことがある、
という男士は初期刀をはじめ、指で数える程だった。

「あ！そういえば、冷蔵庫に昨夜に光忠が作ったご飯もあったっけ」

「いーんや！！わしは！おんしの作った飯がえい！！」

「えっ、おお……分かったよ…」

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「なんか台所久々！緊張、するな～…そんな見られてると…」

陸奥守は椅子に座ってテーブルに両肘をつき、
台所に立つ審神者をキラキラした目でじっと眺めていた。

「いや～、おんしの作りゆう料理を食べられるなんて幸せ者ちや…」

「あ…あのさ、みんなそれ言うんだけど…そんなに特別？私の料理って」

「当たり前じゃあ！」

と、反射的に陸奥守は背筋を伸ばし本丸中に響くような声を上げた。

えー、絶対に光忠の料理ん方が美味しいじゃん……
なんてぶつくさ言いながらも審神者の声が上ずっているのを陸奥守は聞き逃さなかった。

「誰だって、おんしの "特別" が欲しいき」

「トクベツ？」

陸奥守が何度か首を縦に振る。

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