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君だからなのかもしれない2 ページ34




テーブルに自分の荷物を移動させ、また私は館内を歩く。


お昼時も過ぎて、お客さんの姿があまり見えなくなってきた。勉強するスペースのある2階から降りると、幼い子供達に読み聞かせをするお姉さんの声が聞こえくる。


好きなシリーズ本を見つけ、その本を手に取って2階に上がっていき、私はりくくんの隣に腰掛けた。


きっと彼はまだ夢の中。

隣からは規則正しく、小さな寝息が聞こえてくる。

惜しくもうつ伏せになってるから表情が分からない。りくくんの朝からついたままの髪の毛の寝癖が窓から入ってくる風に小さく揺れる。

気まずい訳じゃないのに何故だか鼓動は早くなる。


街中の生活音がいつもより大きく聞こえる気がした。

そして私は本の世界と入っていった。


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作者名:いろは | 作成日時:2019年4月22日 15時

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