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目覚ましが街を騒がせている3 ページ3




マンションを出ていちばん近くにあるコンビニの場所、そして電車に乗り大学の最寄りの駅の場所と名前を脳内にしっかりと刻み入れたところで再び電車に乗り込む。


ドンッ

「す、すみませ…」

休日のぎゅうぎゅうの電車にはつくづく嫌になる。はあ〜、私は毎朝こんなのに乗って大学に行くの?

「大丈夫ですよ」

ぶつかってしまった女性はにこっと微笑む。
慌てて私もペコリ。

…今、上京したての田舎者って思われたかな?
何度でも言うが別に私は田舎者じゃない。ただ電車に乗るのが苦手なだけ。

…いや、そもそも人と関わるのが苦手なのか。

こんなことを気にしてしまうのも母に似たのだなとため息をつく。


調べると大学の最寄り駅から三駅行ったところに立派な科学館があるらしい。

科学に興味があるわけではない、むしろ苦手な方だ。
中学の頃の理科の実験では試験管を割って怒られたことあるし、ガスバーナーの付け方のテストでは危なく爆発を起こすところだった。理科の授業にはほぼいい思い出がない。

ただ、その科学館の中にあるカフェのオムライスの画像に心奪われてしまった。時計を見るとちょうど針は12時を指している、

よし、今日はそこでお昼にしよう。


私の足取りは心做しか軽くなる。

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作者名:いろは | 作成日時:2019年4月22日 15時

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