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「……」
「……」
ほんとに無言の空気でしかない。
なにか話題をと思って考えるけど全く思いつかない。
ふと目の前のコンビニに目がいく。
「期間限定フラペチーノ…?」
「え?」
「あ、いや…」
「飲む?」
「え、でも…」
「行こ」
うっかり読み上げたのを聞かれてしまっていた。
でもほんと美味しそう。
ふと横を見ると重岡くんはいなくてもう先に買っていた。
「…え?」
「あ、来てもうた」
「重岡くんそんなに飲むの?」
重岡くんの手には2つのフラペチーノ。
ストローを刺してる真っ最中。
「これ、Aちゃんに…」
「でもお金…」
「ええねん。俺が好きでやったことやから。」
「ありがとう…」
重岡くんの小さな優しさに少しキュンとした。
意外と嫌われてないのかもしれない。
フラペチーノはやっぱり予想以上に美味しかった。
「家ここ?」
「うん。わざわざ送ってくれてありがとう」
「また…明日。」
手を軽く振って重岡くんは行ってしまった。
もしかしたら違う方面だったのかもと思ったけどほんとに近いみたい。
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作者名:春花 | 作成日時:2018年4月15日 22時