45 ページ46
.
白い天井
カーテンに仕切られたベッドの上でぼーっとする頭のまま目が覚めた。
ベッドの横を見れば荷物とペットボトル
フラフラした足で立ち上がってカーテンを開けると、翔太と玲奈と康二が勢揃い
玲「A！！大丈夫なの？！やっぱり私がついていけばよかったね」
すごい勢いで飛びついてきてくれた玲奈に、ふらっと体制を崩しそうになる。
どうやらもう放課後になっていたようで、私はすっかり眠ってしまっていたらしい。
康「こら玲奈！Aまだ熱あるんやから〜」
玲「だって心配で…」
「とりあえず熱測ってね」と先生に体温計を渡され、温度を測る。
康「ほらAも起きたことやし、玲奈帰るで！」
康二が玲奈を引っ張って帰っていき、「帰ったら連絡してね」と玲奈は心配そうに帰っていった。
先「37.6℃ね、さっきまで38℃あったのよ。一人で返すのは心配だけど…」
「親御さんにお迎え頼む？」と心配そうな先生に翔太が「いや、」と話し始めた。
「俺こいつと同じマンションなんで大丈夫です」
先「それなら安心ね。気をつけて帰るのよ」
翔太に支えられて学校を出る。
ぎゅっと握られた手はいつもより熱く感じて、それも熱のせいだろうか。
「まだ熱いな」
『…気分はさっきよりいいんだけどね、』
「嘘つけ、Aが無口になるのは体調悪い証拠だろ。」
昔から体調が悪いとほとんど話さなくなる私の癖をよく知っていて、「無理すんなよ」と頭を撫でる翔太にすごく安心した。
でも、熱のせいにして無かったことにすればいいのに、はっきり覚えているある事を思い出して頭がずきんと痛んだ。
翔太聞いちゃったかな。
樹くんと翔太はかなり仲がいい。
樹くんも言っていたけれど、翔太と樹くんの関係が拗れるのは私からしても申し訳ない。
『翔太はいつから保健室来てたの？』
なんとなく察しられないように聞き出そうと質問する。
一瞬驚いた顔をする翔太に冷や汗
「Aが倒れる直前。それ中にいた樹にも聞かれたんだけど」
中にいた樹くんに聞かれたということは、樹くんは私が聞いてしまったことを知っているかもしれない。
翔太が驚いた顔をしたのは、樹くんと私が聞いたことが同じ内容だったからであって、聞いていたからではないだろう。
これからどうするべきか、とただでさえ辛い体が余計に悲鳴をあげていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1674人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無しちゃん(プロフ) - だくん。さん» ありがとうございます(><)頑張ります！！ (2020年1月23日 17時) (
レス) id: 1576c4c9b9 (このIDを非表示/違反報告)
だくん。(プロフ) - 作者様の考え方やお話大好きです。更新頑張ってください！ (2020年1月22日 23時) (レス) id: 169a6b186d (このIDを非表示/違反報告)
名無しちゃん(プロフ) - ぴ。さん» 私なんかの作品で泣いて頂けるなんて(><)有難うございます、更新頑張ります(_ _*)) (2020年1月11日 1時) (レス) id: 1576c4c9b9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ。(プロフ) - 思わず涙してしまいました、、、更新待ってます(><) (2020年1月11日 0時) (レス) id: 29f94e2bfb (このIDを非表示/違反報告)
名無しちゃん(プロフ) - あめりさん» 有難うございます(><)まだまだ未熟ですが、更新頑張ります！ (2020年1月7日 0時) (レス) id: 1576c4c9b9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：名無しちゃん | 作成日時：2020年1月4日 1時
