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康「翔太くん！」
聞き覚えのある声。
だけど聞こえるはずのない声。
それが翔太の声だと確信したのは、康二が読んだ名前が翔太で、振り返ったところに居たのが翔太だったから。
『翔太…なんで、』
「逆になんで来ない気なの。」
久しぶりに見た翔太は何も変わっていないようで、どこか変わった気がして寂しくなる。
ここまで会わないのは初めてだったから。
康「翔太くん、A行かへんとか言うんやけどどうしよう！」
「てかさ、なんで康二あのこと言ってんの？」
「Aには言わないでって言ったじゃん」
康「ごめん翔太くん！つい、口がっ」
と自分のおでこを抑える康二と呆れる翔太。
いつものコントのような会話が繰り広げられていることに、懐かしさを感じたけれど今はそんなのに笑っていられない。
玲奈が小さな声で二人には聞こえないように私に話す。
玲「翔太くん、彼女と別れたらしいよ。今がチャンスだよ。」
玲奈はさっきのふざけた感じは無くて、真面目な顔をしていて
最初から私のために翔太を誘ってくれたことに気付く。
康二もまだ翔太とふざけながら楽しそうに話しているけど、私のためにしてくれたんだろうな。
今でも美香さんとすれ違う度に睨まれるのに、本当に別れたんだろうかと考え事をしていれば、チラチラと私の様子を伺う康二に気づいてぶはっと吹き出した。
『わかったよ、行く』
康「お！やっと行く気になったか！」
玲「やった〜！！A最近バイトばっかで寂しかったんだよ〜？」
玲奈が「Aは頑張りすぎ！バイト入れすぎ！」と康二と「人生初バイトのくせになぁ！」と嬉しそうに会話しているけど、1つ不安そうな声が聞こえた。
「は？バイトしてんの？」
『うん。1ヶ月前くらいから。』
「俺知らないんだけど。」
言うタイミングも言う必要もなかったんだもん。
と若干ふてくされれば「あー、そうだよな。ごめん」と頭に手が乗った。
懐かしい翔太の手と、久しぶりに話せたことがぎゅっと胸を締め付けて泣きたくなった。
折角、忘れ始めていたのに。
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名無しちゃん(プロフ) - だくん。さん» ありがとうございます(><)頑張ります！！ (2020年1月23日 17時) (
レス) id: 1576c4c9b9 (このIDを非表示/違反報告)
だくん。(プロフ) - 作者様の考え方やお話大好きです。更新頑張ってください！ (2020年1月22日 23時) (レス) id: 169a6b186d (このIDを非表示/違反報告)
名無しちゃん(プロフ) - ぴ。さん» 私なんかの作品で泣いて頂けるなんて(><)有難うございます、更新頑張ります(_ _*)) (2020年1月11日 1時) (レス) id: 1576c4c9b9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ。(プロフ) - 思わず涙してしまいました、、、更新待ってます(><) (2020年1月11日 0時) (レス) id: 29f94e2bfb (このIDを非表示/違反報告)
名無しちゃん(プロフ) - あめりさん» 有難うございます(><)まだまだ未熟ですが、更新頑張ります！ (2020年1月7日 0時) (レス) id: 1576c4c9b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しちゃん | 作成日時：2020年1月4日 1時
