王子様とかどうでもいいから私に構うのをやめてください2【BTS】

55話 ページ5

｢どういう意味？｣





私が首を傾げると、慌てたように｢あ、違う！ごめん！｣と言われて話をそらされた。







お兄さんにはなりたくないって、なんで？
･･･嫌われてる感じもないし、そういえば前に兄妹みたいにしか見れないし見られないって言ってたような。









｢･･････まさかね｣








浮かんだ言葉に頭を振って街を紹介しながら話した。
結局お昼はパン屋さんで食べようということになり、車の中で買ってきてもらうのを待つ。









｢パンで良かったの？｣




HS｢うん、Aが小さい頃食べてたなら、食べてみたい！｣






微かにみんながホソクの言葉に頷いたのがわかって、思わず笑ってしまった。





｢そっか。･･･うん、全部おいしいから、色々食べてみて｣







全種類のパンが届けられ、みんな全て平らげるものだから、男性の胃袋は一体どうなっているのか、男と女でこんなにも違いがあるなんて･･･








｢勉強不足･･･？｣





JM｢なにが？｣





｢えっ、あー、なんでもないよ。ジミン美味しかった？｣





JM｢うん、懐かしい味だった！変わらないね！｣




にこにこと嬉しそうに笑うジミンは、小さな頃に会ったジミンと重なった。･･･そういえば、こんな表情で笑ってた気がする。







｢小さい頃食べた味なんて覚えてるの？｣




JM｢覚えてるよ〜｣





そんな他愛もない話をして、私達はお城に帰った。

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