生意気ジョングクお断り！2

58話 ページ8

「ねえ、その歌ってなんの曲？」






「わかんない」







「わかんないの？なにそれ」






拍子抜けしたような顔のグクを見て苦笑しつつ、学校に着いてしまったことにほんの少しの恐怖を覚える。









私はあの3人と同じクラスなんだから。必然的に顔を合わせることになる。1番初めに会うのは、ジミナだ。









「大丈夫？」



「へ？」






グクが私の顔を覗き込んでじっと見つめてきていた。






「表情、なんか暗いから」




「そう？」





「うん。」








誤魔化すように目を逸らすと、「もう行くね」と言ってグクの横を通り過ぎる。









「怖いの？」そう後ろから声が聞こえたけど、聞こえないふりをして教室に向かった。大丈夫、いつも通り･･･いや、最低限普通にすればいいんだから。









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教室のドアを開けると、1番に目に入るのはジミナ･･･









のはずだった









「え･･･なんで･･･」









「A！」

「A･･･」


「･･････」






ジミナの机に、テテとホソクが囲んでいた。いつも、遅刻ギリギリのふたりが。









私の名前を呼んでパッと顔を明るくしたテテも、不安そうに私を見つめるジミナも、何も言わず私を見つめるホソクも。









3人の視線が、痛くてたまらなかった。

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