生意気ジョングクお断り！2

80話 ページ30

ジョングク、どこ、どこ、どこ！！







会場を走り回って、グクを探す。色んな人に声をかけられて、曖昧に返しながらもひたすらに探す。









正直、全力でダンスして疲れてるし、走りたくない。でも、一刻も早くグクに合いたかった。









｢はぁ、はぁ、･･･っいた！！｣







人に囲まれて、困った顔をしたジョングクを、見つけた。









｢グク！！！｣






｢･･･！！ヌナ、｣






｢私！！！ジョングクのことが好き！！！｣





｢･･････っ！？はぁ！？｣







きゃー！！という悲鳴と、シャッターの音、ざわめき、向けられるカメラと視線。







そんなのに構っていられなくて、言いたいことをぶちまけた。









｢私の中で、ジョングクは、小さくて、可愛くて、弟みたいだった。でも、久しぶりにあったら急に大人っぽくなってて、生意気になって、変わっちゃったとか思ったけど･･･優しくて、頑張り屋さんなのは変わらなくて･･･私の事、怒ってくれて、ここまで引き戻してくれたそんなグクが、す･･･｣






すき、そういう前に、ガバっと誰かに抱きしめられて、尻もちを着いた。









｢いたっ、う、ええ！？｣







｢･･････ばっかじゃないの｣







｢ぐ、ぐく･･･｣








さすがにやりすぎたかもしれない、と思った私は、振られるかぁ、と覚悟を決めていた。







でも、あの優しい手が私の頭を撫でて。









｢俺の方が、ずっとずっと好きだったよ。･･･ヌナ｣









ふわりとジョングクの匂いがして、チュッと音を立てておでこにキスをされた。









たちまち地響きみたいな悲鳴が聞こえたけど、そんなのどうでも良くて、幸せいっぱいの私は、もう一度、｢大好きだよ｣と呟いた。









生意気ジョングクお断り！

〜END〜

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