生意気ジョングクお断り！2

76話 ページ26

｢聞いて、みんな。｣








私がそう言うと、4人は顔を見合わせ、不安そうに眉を下げて頷いた。









｢私、歌うよ。｣







そういった時、誰かが息を止めた気がした。あー、もう、またそんなに涙ためて。








｢最後まで聞いて？･･･ユンギさんに貰った大切な曲。それは私に自信をくれた。私はユンギさんを信じたし、ユンギさんも私を信じてくれた。それを裏切ることは出来ないし、したくない。｣









ついにポロリと瞳から流れ落ちたテヒョンの目元をそっと撫でる。







｢でもね、｣








私は4人の手をとると、痛いくらいにぎゅーっと握った。







｢え、A･･･？｣







困惑したジミンに微笑みかける。ジミンはハッとした顔で、また涙を目に溜めた。ほんと、ジミンってば察しがいいんだから。









｢こんなに、こんなに盛大にお出迎えされたら･･･
戻らないなんてこと、できないよね｣









私がそういいながらみんなを抱きしめると、これまたすごい大号泣。







ほんっとに赤ちゃんみたいに何言ってるか分からない言葉でわーわー泣くから、私もよちよち、なんていってあやしてて。









みんなといる、懐かしい感覚に、胸がポカポカするのかわかる。









ああ、やっぱり私は、みんなが大好きだ。

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