生意気ジョングクお断り！2

53話 ページ3

電話の音で目を開ける。いつの間にか寝ていたみたい。






「ん、だれ･･･」





スマホ画面をぼーっと見ると、ユンギさんの名前が表示された。驚いてすぐに電話にでる。









『はい』



『おう。ごめん、こんな遅くに。』





ユンギさんの言葉に、時計に目を向けると11時を指していた。






『いえ、起きてたので大丈夫です。』







そう言うと、フハッと笑われた。







『そんな寝起きっぽい声で言われてもなぁ。』



『うっ･･･』



『おもしれーやつ。･･･そうだ、来週って言ってたけど、明日来れるか？』



『明日ですか？大丈夫ですけど、どうして急に･･･』







ユンギさんは少し黙って、とても小さな声で「お前の声が聞きたかったから」といった。







『えっ』



『とにかく！･･･明日大丈夫なら迎えに行くから、学校にいろよ。じゃあな』





『まっ、ユンギさん･･･切れた。』









あんなイケメンが学校に来たら騒ぎになるんじゃないかと思ったけど、うちの学校にイケメンは大量にいるから大丈夫かと1人考えていた。









「･･･」




『お前の声が聞きたかったから』







検索すればすぐに出てくるほど有名なユンギさんがそういうほど、私の声は綺麗なのだろうか。









少し、歌ってみる。私の好きな曲。けど名前は知らない、誰かが小さい時に歌ってたんだけど･･･









「I need you girl
왜 다칠 걸 알면서 자꾸 니가 필요해 」







･･･誰だっけ。









小さい頃に歌っていた曲にしては、やけに大人っぽい歌詞を思い出しながら小さな声で歌った。

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