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ナムジュンは、優しくて、紳士的で、真面目な人だと、そういう印象だった。
だから別に、警戒もしなければ意識もしていなくて。ナムジュンに限ったことではないけれど、私はこのお屋敷にいる人達が危険だと思ったことは1ミリもなかった。
｢そう、だけど｣
RM｢･･･プリンセス、あなたはよく僕達のことを『男の子』といいますね？でも、僕達もあなたも、もう『男の子』でも『女の子』でもなく、立派な『男性』と『女性』なのですよ？｣
『男性』『女性』
私達はもうそう呼ばれる年齢なのだということは、理解はしていた。けれど、私は自分や、自分とそう変わらない年代の人をそう呼ぶことに嫌悪感を感じていた。
何故かそう言う呼び方にすることに、1つの一線を飛び越えてしまうようで、子供の頃は許されなかったことをしても許されるのではないかと、呼び方ひとつでそこまで考えた。
子供扱いされたくはない。けれど、大人だとも思いたくなかった。子供でいれば、まだ別に性別の壁など気にしなくてもいいのではないかと、恋愛をしたいのに、したくないという矛盾を抱えながら、ここまで生きてきたのだから。
けれど、今のこの状況も、今まで起きた出来事も、認めざるおえない。私は、力のある『男性』を振り切ることが出来ない『女性』なのだと。
対等に競走できたあの頃とは違うのだと。
RM｢･･････すみません。手首、赤くなってしまいました｣
｢･･････｣
スルッと解けた手首は赤く染っていて、自分の手が震えているのがわかった。
ああ、どうしてだろう。
RM｢･･･Aさん？｣
こんなにも優しい瞳で、申し訳なさそうに、心配そうに私を見つめるナムジュンを
｢･･･っごめんなさい！｣
怖いと、思ってしまった。
怖くて怖くて、私は図書室を飛び出した。
ナムジュンは優しい。怖くない。
わかっているのに震えはとまらなくて、ユンギの所になんて行けるはずもなくて、私はただ一目散に、抱きしめてほしくて地下の部屋をめざした。
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アルマジロ(プロフ) - 何ですかこの作品！！最高すぎます！！更新頑張ってください！！ (2020年4月15日 3時) (
レス) id: 29e256c667 (このIDを非表示/違反報告)
アコ(プロフ) - ぽちこさん» わー！ぽちこさんに見抜かれている！笑 一見冷静そうに見えますが、みんな安全な子ではないのです笑 引き続きよろしくお願いします！ (2020年4月6日 23時) (レス) id: 14947a29ad (このIDを非表示/違反報告)
ぽちこ(プロフ) - お返事いただいてありがとうございます悩みますね‥ジミンとユンギが気になりますが他の王子達も黙っていないでしょうし←ナムさんは冷静そうですが一旦、タガが外れたら暴走しそうですね。お話の更新が楽しみです(^^) (2020年4月6日 21時) (レス) id: f18c1da2b8 (このIDを非表示/違反報告)
アコ(プロフ) - ぽちこさん» ありがとうございます！恋愛経験どころか女性と話すことがほぼなかった王子達なので、慣れてないし歯止めも聞かないハチャメチャな王子様です笑 楽しんでいただけて嬉しいです！ (2020年4月6日 16時) (レス) id: 14947a29ad (このIDを非表示/違反報告)
アコ(プロフ) - ジミンオッパの鎖骨に埋まりたいさん» ありがとうございます！！行き詰まってきてて更新遅くなりがちですが、頑張ります！ (2020年4月6日 16時) (レス) id: 14947a29ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アコ
| 作成日時：2019年11月17日 16時
