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31話 ページ31

仕事を復帰した彼女は、相変わらず朝一で仕事をしていた。








今日、Aちゃんに会うために早く来たんだけどな。









綺麗な髪を揺らして、重そうな荷物を運んでいた。





「Aちゃん」




「!ジミナ・・・じゃないジミンさん、おはようございます」









嬉しそうに振り向いた後、「ジミンさん」と言い直して悲しそうな顔をする。









アイドルとスタッフ。
この境界線を突きつけられてるみたいだった。









「Aちゃん、それ重いでしょ?持つよ」









初めてあったあの日とは違う。今はちゃんと、君に寄り添えるから。









「え、いいよ、重いし・・・手首とか悪くしたら」







「重いから、僕が持つんだよ。大丈夫、鍛えてるからそう簡単に捻ったりしないよ」









僕が笑いかけると、少し顔を赤くして「ありがとう」と俯きながら呟いた。









両片想いだって、僕はハッキリわかってるから、Aちゃんの行動一つ一つが可愛くて仕方がない。









恋してる、女の子の表情のAちゃんは、今僕がこんなに可愛い表情にさせてるんだって思ったら、今すぐ気持ちを伝えたくなってしまった。








「もう、傷は平気なの?」






「あ、はい!そんなに大きな運動をしたりしなければ・・・」






「え!じゃあこんな重いもの持ったらダメじゃん!」








Aちゃんが持っていた荷物は、女の子が持つには十分重かった。








「でも・・・」








「でもじゃないでしょ!・・・頼れる人がいない時は、僕を呼んで?」







「そんな、疲れちゃうよ」







咄嗟に出たAちゃんの言葉は、仕事だと忘れていつものAちゃんだった。








「そんなにひ弱じゃないよ。怪我が完璧に良くなるまで。ね?」







荷物をロッカーの上に置いて、優しくAちゃんの頭を撫でると、きゅっと唇を噤んで、僕を見上げた。









さすがにうぬぼれてるのかもしれないけど、その表情が「好き」っていっぱいいっぱいに言ってるみたいで、僕の腕に閉じ込めたくなった。









こんな顔、誰にも見せたくない。
早く勇気を出さなきゃ、誰かに取られちゃうかもしれない。









僕はもう一度、綺麗な髪を撫でた。

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アコ(プロフ) - やかやさん» ありがとうございます^^* (2018年12月6日 22時) (レス) id: 37a20c0f14 (このIDを非表示/違反報告)
やかや - 最高です_(._.)_ (2018年12月5日 20時) (レス) id: 5ec3b41343 (このIDを非表示/違反報告)
アコ(プロフ) - Aoさん» ありがとうございます(><)文才がないのでごちゃごちゃですが頑張ります! (2018年10月14日 17時) (レス) id: 37a20c0f14 (このIDを非表示/違反報告)
Ao(プロフ) - 面白いです、応援してます! (2018年10月14日 17時) (レス) id: 3da125ed1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アコ | 作成日時:2018年10月10日 7時

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