3話 ページ3
朝早くから練習しようと宿舎を出ると、「俺も行く!」とテヒョナも着いてきた。
今日話しかけてみようかな、あの子に。
少し早歩きになりながらキョロキョロと探してみるが、彼女は見当たらなかった。
どこかの部屋に入っているのかな、と少し残念に思いながら、練習室に入った。
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CM撮影のために衣装に着替えて準備しているのだけど、いない。
いつも必ずいるはずなのに、どこにもいない。
メイクとスタイリングを主に担当しているはずの彼女が、いないはずないのに。
周りを見渡していると「何さっきからソワソワしてんの?トイレあっちだけど」とテヒョナに言われた。
別にトイレじゃなかったけど、気分転換に楽屋から出ると、誰かとぶつかってしまった。
「あ、すみません」
「いえ、こちらこそすみません」
ガバッとお辞儀をしたその人は、僕が探していた彼女だった。
「あ、昨日の・・・」
いかにもたまたま会ったふうに装っているけど、完璧に探してしまっていたため、多分僕は今若干変な顔をしていると思う。
「え・・・?あ!昨日に引き続きすみません。なんだかジミンさんには恥ずかしいところばかり見られていますね」
少し恥ずかしそうに頬をかくと、「あ、すみません邪魔して」といって道を開けた。
「あ、いえ・・・。あの、今日は朝からいなかった見たいですけど、体調とか悪かったんですか?」
「今日ですか?今日は、CM撮影のためのお洋服を取寄せに行ってたんです。すみません、何か御用でしたか?」
「いえ、いつも見かけてたので気になって・・・」
僕がそう言うと、彼女はもともと大きな目を少し見開いて「意外と見られているんですね、ドジしないようにしないと・・・」と笑った。
彼女がそう言った瞬間、しまったと思った。
よくよく考えてみると、いつも見ていると言っているようなもので、なんだか変態みたいだ。
何故か彼女を目で追ってしまう。どうやら僕は、彼女が気に入ってしまったようだ。
名前を聞こうとして、「CM撮影入りまーす!」と声をかけられた。
まだ君の名前を知らない。
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アコ(プロフ) - やかやさん» ありがとうございます^^* (2018年12月6日 22時) (レス) id: 37a20c0f14 (このIDを非表示/違反報告)
やかや - 最高です_(._.)_ (2018年12月5日 20時) (レス) id: 5ec3b41343 (このIDを非表示/違反報告)
アコ(プロフ) - Aoさん» ありがとうございます(><)文才がないのでごちゃごちゃですが頑張ります! (2018年10月14日 17時) (レス) id: 37a20c0f14 (このIDを非表示/違反報告)
Ao(プロフ) - 面白いです、応援してます! (2018年10月14日 17時) (レス) id: 3da125ed1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アコ | 作成日時:2018年10月10日 7時