【文スト】チート少女＋天然少女＝最強

No.17＊チョコレート ページ19

華恋side

愛香さんもクラスのみんなも。

葵を貶めるなんて。虐めるなんて。

華恋「姫乃愛香さんもクラスの人も酷い」

葵「うん。姫宮さんね」

えっ？……あっ。間違えてた。

華恋「そう！姫宮さん。雪だるまにしてきていい？葵を虐めるなんて私、許さないよ。そんな人この世に居たんだね〜葵を不幸にさせた人が生きてる意味があるのかな〜？」

段々部屋が白く染まっていく気がする。

葵「俺は酷い事をされたし、その事実は変わらないよ。でも、生きる意味がない人間なんてこの世に存在しない。それに、姫宮さん達は、現在檻の中。親がマフィアと絡んでいたのに関わっていたっていうのでも、その罪プラス俺に対する傷害罪とか器物損害罪とかあるから、一生出られないよ。だから、華恋は、堕ちないで。」

真面目な顔で、葵はそう言った。

華恋「ごめんなさい」

謝り、葵にギューっと抱きつく。



あっ……忘れてた。

治と乱歩さんに謝って貰わなきゃ。

華恋「ちょっと待っててね！！」

葵の返事を聞かず、トコトコ走って探偵社に繋がるドアを開ける。

晶子「華恋！葵が目覚めたのかい？」

こくりと頷くと、独歩は医務室へと走っていった。

私は、治と乱歩さんの前まで歩いて行く。

華恋「葵起きたよ。」

治「分かっているよ、謝りに行こう」

乱歩「華恋も付いて来てよ」

こくこくと頷き、２人の手を引いて医務室に入った。

…………。

独歩が、不審者みたいになってる……。

覗くか覗かないか迷ってるみたいな感じ……。

華恋「ねぇ、独歩が……」

乱歩「ちょっと見ようよ」

乱歩さんの言葉に従い、ちょっと待つ事に。

独歩は頭を抱えてしゃがみ込んだ。それから、立ち上がりカーテンをめくろうとするが一時停止し、またしゃがみ込んだ。ずっとこれの繰り返し。

治も乱歩さんも必死で笑いをこらえている。

乱歩「太宰、もういいよ」

治「分かりました！」

そういい、治は独歩に近づく。

治「国木田君何してるの？」

独歩「なっ！な、何もしておらん！気にするな！決して入るのに緊張したんではない」

緊張してたんだ。

華恋「まあ、いいやカーテン開けるよ。」

そういい、カーテンを開けると笑っている葵。聞こえてたのかな？

独歩「だ、大丈夫なのか？」

独歩が葵に駆け寄って行く。私は、治と乱歩さんの顔を見る。

治「葵ごめん。許してくれ」

乱歩「ごめんね、言い過ぎたよ」

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