零頁─有島生誕祭 4─ ページ35
「ん?どうしたの?」
『...今朝、私に起きた目覚まし時計事件。あれってもしかしなくても太宰さんの仕業ですよね。というか、太宰さん以外に家のパスワードを知っている人物がいるなら直ぐに変えないとなんですが』
「ありゃりゃ、矢っ張り判っちゃうか。でもあんなに簡単なパスワードにしてる方も悪いと思うのだけど」
『(この人は二十桁の数字をいつまで覚えてるんだ...)』
珍しく云い返してくる太宰さん。
でもまぁ今は怒る気にはなれない。
「Aさん!早く食べましょう!」
その言葉と共に誰かに腕を引かれる。
私は戸惑いながらもされるがままに足を動かした。
たどり着いた先には私の誕生日祝いらしい二段重ねのケーキが置いてあった。
『うわぁ、綺麗』
白い生クリームに苺の赤がとても映えるケーキだった。
誰にも見られないよう僅かに下を向き、袖で口元を隠す。
しかしそれもほんの僅かな瞬き程度の時間。
直ぐさま頭を左右に振って気持ちを切り替える。
いっそ国木田さんに、“今日は一日中パーティーでも良いのでは?”と提案してみよう。
久しぶりの誕生日パーティーか。
『いただきます』
三角に切り分けられたケーキにフォークを刺しこむ。
私は笑顔が咲き乱れる未来を頭に浮かべ、堪えきれずに笑みを零した。
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煉華☆(プロフ) - 書いたつもりだったのですが(;・∀・)中也さんはもう少し夢主と絡ませる予定です!コメントありがとうございました! (2017年2月13日 10時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - 名無しさん» こんにちは(*^^*)やっぱり分かりにくかったですかね?何故かシリーズ化しないんですよ...。説明欄から行けるようにURLを貼っているのですが、また今度見えやすいようにしておきますm(_ _)m お、気づいてもらえましたか!自分では気づくか気づかないかくらいの色で (2017年2月13日 10時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - こんにちは。part1が分かりづらくちょっと大変でしたが、最初から最後まで読ませてもらいました(^ー^)最新話の夢主の「…馬鹿」がもう可愛すぎ!これからも頑張ってください! (2017年2月11日 15時) (レス) id: 23590d66be (このIDを非表示/違反報告)
鈴燈輝葵(プロフ) - 煉華☆さん» 双黒大好きなので楽しみです♪ (2017年1月9日 2時) (レス) id: 2f068cebfc (このIDを非表示/違反報告)
ふぅり(プロフ) - あ、ほんとだ、すみません、!!!フォローさせていただきます!(`・ω・´)ゝ (2017年1月8日 15時) (レス) id: d25cb7c6f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:煉華 | 作成日時:2016年12月7日 19時