拾捌頁─前職場ニテ 2─ ページ4
A Side
『ねぇ太宰さん。私にされてる目隠しって、簡単に切れそうな素材だと思いますか?』
私は太宰さんが居るであろう方を向いて尋ねた。
経験上、この部屋は地下にあると思われる。
だから傍から見ても暗くてよく見えないと思うので本当は自分で確かめたいのだが、知っての通り今私の両手は後ろで縛られており確認したくても出来ない状態だった。
「んー、少し厚い布に見えるかな?多分いけると思うよ」
『了解。なら問題は無いですね』
この拘束を施した人物は私のことを知らないのだろうか。
それから少ししてコツコツと階段を下りてくる靴音が聞こえてきた。
万が一に備え、私は動ける範囲で身を構える。
「相変わらず悪巧みかァ、太宰!A!」
「『......その声は』」
「こりゃ、最高の眺めだ。百億の名画にも優るぜ」
そう。
その声は私が誇る数々の悪戯をくぐり抜けてきた男────中原中也のものだった。
最悪だ。
私がそう思うのだから太宰さんはもっと嫌な顔をしているのだろうなぁ、と視界が失われていても容易にその顔が想像出来た。
『...なんで此処に中也さんがいるんですかね。任務でヨコハマには居ないって聞いていたのに』
楽に此処から出て、挨拶代わりに色々小細工する時間が取れると思っていたのに。
そんな私の想いは虚しく消えていった。
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煉華☆(プロフ) - 灰神楽さん» コメントありがとうございます!名前変換は全作で出来るようになっているはずですが...。すみませんが、どの話が出来なくなっているか教えていただけると嬉しいです。。 (2018年3月5日 21時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
灰神楽 - いつも、楽しく見させてもらッてます!あの、名前変換ッて出来ないようになッているンですか?なンか出来ないので…。もし、名前変換出来ないようになッているのならすみませン。 (2018年3月5日 21時) (レス) id: 322a09aa57 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 煉華☆さん» 僕も、今日中間テストおわったんですよ!お互い頑張りましょ! (2016年10月13日 18時) (レス) id: e07af3ff72 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - 零さん» ありがとうございます!中間テストも終わったのでバンバン更新できると思います!太宰さんですね、ありがとうございましたm(_ _)m (2016年10月13日 17時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - 琉百合 羅汝(るゆり らな)さん» ありがとうございます!今日こそは続編に行きます!太宰さんですね、ありがとうございましたm(_ _)m (2016年10月13日 17時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:煉華 | 作成日時:2016年8月14日 20時