千差 125 ページ25
「数日間のお出かけとは…」
「これだけど？」
あっさりと言い放つ青夜に大きなため息が出た
行くなら行くとしっかり教えてほしい…
修行中ずっと神器なしだっから、寂しいとか思ってたんだが
「てことは実火も…」
「いるぜ？」
うん、分かってた
そもそも行きたいって言ってたのは実火だったからな
「ほら、案内してやるよ」
「いや、私は…」
「死んだ奴がトイレなんて行くかよ」
そのまま手首を掴んで引かれる
なぜか青夜の勢いに流されて実火のもとへ行くことになってしまったようだ
＊＊＊
「実火！」
私の手を掴んだまま、青夜が大声で呼ぶ
「あ、青夜さん…とAさん！」
そこにはカラフルな屋台でジュースを入れたりデザートを作る水着姿の女性…
というより実火がいた
「えへへ、来ちゃいました」
なんて無邪気に笑ってジュースやデザートを配る姿に少し違和感を感じた
「それはいいんだけどさ…
なんで屋台なんか出してんの？」
「これですか？私が提案したんですよ！
私、料理が結構出来るみたいで
これで稼げたらこれからの為に使えないかなーって思ったんです
それに結構楽しいですよ
ね、青夜さん！」
「ああ、たまにはこういうのもいいな」
と、少し長く話したあと満面の笑みで青夜に同意を求める実火に対し
それに賛成する青夜
「そうだ、いきなり悪かったな
もう戻っていいぞ」
言われたように戻ろうとしたが、何かを思い出したように青夜に止められた
「なんだ、早くしてくれ」
少しの苛立ちを感じながら振り向くと、耳元に口を近づけてきた
「いや、これ結構真剣な話なんだけどさ…
この辺ちょっと気を付けたほうがいいかもしれねぇぞ」
「…は？」
「特にあのホテルは要注意
こっからじゃ見えないけど、前に見に行った時は昼間でもかなり時化てた」
いきなりのピリピリした空気についていけず、一瞬何と言っていたのか分からなかった
「今日、夜に様子見に行こうぜ
椚ヶ丘中の奴らの安全も心配だし」
「…そうだな」
話が一通り終わると、青夜はすぐに笑顔に戻った
「悪かったな、時間取らせて
とりあえず戻ってジュースでも飲んどけ
早くしないと薄くなるぞ？」
「あ、ああ…」
背中を押されて急いで戻り、みんなの会話に混ざって飲むことにした
＊＊＊
「…美味いな」
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黒猫♪♪ - あの、、、続きは書かないんですか？ (2016年8月7日 13時) (
レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
蝶蘭 - 早く続きが読みたいです！更新待ってます。 (2016年6月28日 0時) (レス) id: ec2100ac58 (このIDを非表示/違反報告)
千差(プロフ) - 獅子王さん» ありがとうございます、これからもいい作品になるよう頑張るので応援お願いします！！ (2016年3月23日 22時) (レス) id: eb938e0fb9 (このIDを非表示/違反報告)
獅子王(プロフ) - いゃ〜、すっっっごく！面白いデス！更新頑張ってください！ (2016年3月23日 11時) (レス) id: cf45032fbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆづっち 千差 | 作成日時：2016年3月6日 16時
