千差 123 ページ23
「うわ、これは酷いですね…」
真っ赤になったシャツを脱ぎ、血だらけの背中が露わになる
それを痛々しそうに見ている紹巴と藍巴
「取り敢えず、抜きますよ」
紹巴が私の両腕をおさえ、藍巴が器具を取り出し肩甲骨の辺りに刺さっているものを挟む
大きく深呼吸をし、手元にあるさっきまで使っていた鞘に収めた状態の剣をぐっと握りしめた
「っ…ぅ！！！！…はぁっ！！」
それを一気に引き抜き急いで血を止め、大分治まってきたところで消毒液を染み込ませたガーゼをあてる
背骨を伝って全身に染みるような痛みを感じた
「あと少しですから、我慢してください」
「だいたい前日まで修行なんて、ちょっと厳しすぎやしませんか？」
私の汗を拭き取りながら紹巴が問いかけた
「地球の命がかかっているからな、守護神として当然の事だ」
ここまで来るのに何があったかというと…
E組が作戦考えたり訓練を受けたりと進めてくれていたお陰で、この３日間で更なる磨きをかける事ができた
明日島へ行く日なのだが、それでも毘沙姉さんの修行はギリギリまでやりたいと思って付き合ってもらった
しかし、姉さんの攻撃を避けていた時にバランスを崩して仰向けに転倒
その場所が悪く、夜トと戦った(まだ復旧のできていない)広場のようなところだったため舞い上がるガラスの破片が突き刺さってしまったのだった
しかもかなり深く
「明日どうするんですか、島に行くんですよね？相当辛いと思いますけど…」
包帯を巻きながら藍巴が心配そうに見つめてきた
全く、その通りだ
冷静な顔してちょっと焦ってる
「でもまあ…これくらいなら大丈夫だ
痛みはそれなりになれているし、すぐ治るし」
怪我をしたとはいえ体力も技術も十分に戻っている、もしかしたらそれ以上かもしれない
「ならいいですけど…
無理だけはしないで下さいね！」
「ああ、気をつけるよ」
残念だけど、海に入るのは控えるべきだな
屋敷を出る途中で姉さんにも心配されたが「大丈夫」とだけ言って家に帰った
「さて…今日はもう休むか」
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黒猫♪♪ - あの、、、続きは書かないんですか？ (2016年8月7日 13時) (
レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
蝶蘭 - 早く続きが読みたいです！更新待ってます。 (2016年6月28日 0時) (レス) id: ec2100ac58 (このIDを非表示/違反報告)
千差(プロフ) - 獅子王さん» ありがとうございます、これからもいい作品になるよう頑張るので応援お願いします！！ (2016年3月23日 22時) (レス) id: eb938e0fb9 (このIDを非表示/違反報告)
獅子王(プロフ) - いゃ〜、すっっっごく！面白いデス！更新頑張ってください！ (2016年3月23日 11時) (レス) id: cf45032fbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆづっち 千差 | 作成日時：2016年3月6日 16時
