千差 120 ページ20
翌朝
学校へ行く支度中、昨日のことを思い出した
みんなとの距離感が掴めずにいたせいでこうなったのだから、私が悪いかもしれない
どうせ夏休み中だからそこまで合わないけど、島へ行くとなると難しい
頭がおかしくなりそうだ
「…そうだ」
自分で考えなければ良いのか
考えるのを一時中断し、まずは学校へ向かった
＊＊＊
「…ふぅ」
教室の前に立ち、勢いをつけて扉を開けたらまず一言
「私はどうすればいい？」
そういうと、目の前の巨大タコが肩をあげ
目を丸く(？)した状態で私を見ていた
棒状のスナック菓子を食べながら
「…すみません、抽象的すぎて全く意味が分かりません…」
先生はスナック菓子の袋をゴミ箱に捨て、弱々しく答えた
まあ、確かにそうだな
＊＊＊
「私の予想ですが、Aさんは仲間との関わりに困っているのでは？」
全く分からないって言ったのは誰だよ
とか思いながら鞄を足元に置いた
「ああ、その通りだ
私、前カルマに言われただろ？
いい加減、俺達を信用しろ
雰囲気丸くなったと思えば急に冷たくなって
それは俺達と一定の距離を保とうとしてるからなんじゃないの？
的なことを
実際はもう少し違ったと思うけど、あいつらにとって私が距離を置いていることは嬉しい事ではないんだよな？
でも、距離を置かないでいると今みたいに戦力落とすハメになるし…
もともと私がここにいる理由を考えたら、なるべく戦闘を優先したい
でもそれだとまた迷惑をかける
じゃあ、私はどうすればいいのかって話だ」
先生は少し首を傾げて、すっともどす
その時に出てきた言葉は私の予想とは違うものだった
「そのままでいいんじゃないでしょうか？」
「…は？
話、ちゃんと聞いてたか？
それだと戦力落とすから相談してるんだろ！」
あいつにとって私が弱くなるのは良いことかもしれないが、私は大問題なんだよ
「いいえ、そんなことはありません
それは貴女が訓練に参加しないからです
Aさんは確かに強いですが、それは個人の話
E組に入りたてのときに貴女が計画した暗殺を思い出してください
あれは自分の力でなんとかしようとした結果ではないですか？
暗殺とは一人でやるものだけではありません
時には仲間と協力するのも大切だと先生は思いますよ
それに、大切な仲間がいれば守るために強くなろうと思うはずです
だから、無理して距離を置く必要はありません
Aさん、どう思いますか？」
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黒猫♪♪ - あの、、、続きは書かないんですか？ (2016年8月7日 13時) (
レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
蝶蘭 - 早く続きが読みたいです！更新待ってます。 (2016年6月28日 0時) (レス) id: ec2100ac58 (このIDを非表示/違反報告)
千差(プロフ) - 獅子王さん» ありがとうございます、これからもいい作品になるよう頑張るので応援お願いします！！ (2016年3月23日 22時) (レス) id: eb938e0fb9 (このIDを非表示/違反報告)
獅子王(プロフ) - いゃ〜、すっっっごく！面白いデス！更新頑張ってください！ (2016年3月23日 11時) (レス) id: cf45032fbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆづっち 千差 | 作成日時：2016年3月6日 16時
