千差 118 ページ18
それにしても二人とも、一体どこにいったんだ？
あの置き手紙を書いたのは間違いなく実火だが、青夜が付いていくとなると何かありそう
そんなことより、神器を持ってかない今の状況が心配
実践どうしよ、数日間って何日間だよ
日にちによっては修行中ずっといないなんてこもありえるな…
なんて考えてたらお屋敷の門まで到着してしまった
「……い、行くか…」
震える指でインターホンを押し、高いベルの音に一瞬肩を上げる
その瞬間に思い出す幼い頃の修行の思い出
修行をしたのは幼い時だけじゃないけど、あのときは毎日が過酷な修行だったな
豪華な扉がゆっくりと開く
「あ、Aさんいらっしゃい」
その扉を開いたのは兆麻さんだった
＊＊＊
「ヴィーナは今沐浴中だからこの部屋で待ってて、多分もう出てるからすぐ来るよ
練習用武器があるってことは、修行つけてもらうんだよね？
Aさんは真面目だなあ」
なんて穏やかに笑う兆麻さん
「全然、最近勉強ばかりで妖退治すらやってなかったから鈍っちゃったんですよ」
そういえば暗殺の訓練も、水泳のときも
ずっとさぼってた気がする
体を動かす時といえば登下校の時ぐらいか
「ほう、それは感心しないな」
…え？
＊＊＊
「はあ、はあ…げほっ」
膝に手をつき、咳き込みながら息をするのに対し、
「…遅いな」
ストップウォッチを片手に腰に手を当てている姉さん
10�を家の屋根を飛び越えながら走ったタイムは9分26秒
「普段の1、2分は遅いな…」
困った顔をして小さくため息をついた
まさかそこまで落ちていたなんて…
すると姉さんは目つきを変えてこちらを見てきた
「ところでA」
「は、はい」
「お前が椚ヶ丘中に行く理由はなんだった？」
その言葉にハッとした
俯きながら小さく答える
「月を破壊した超生物を殺すこと…です」
そうだ、もともと私は勉強をするためにE組へ来たわけではない
烏間が私をE組に入れたのは、私の戦いの技術を超生物殺しに使ってほしいという理由からだ
もしこのまま戦えなくなっていったら、私はE組にいる必要がなくなる
「そうだ、それなりの関わりは大切だが
関わり過ぎては駄目だ」
その言葉に、何故か胸が痛くなった
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黒猫♪♪ - あの、、、続きは書かないんですか？ (2016年8月7日 13時) (
レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
蝶蘭 - 早く続きが読みたいです！更新待ってます。 (2016年6月28日 0時) (レス) id: ec2100ac58 (このIDを非表示/違反報告)
千差(プロフ) - 獅子王さん» ありがとうございます、これからもいい作品になるよう頑張るので応援お願いします！！ (2016年3月23日 22時) (レス) id: eb938e0fb9 (このIDを非表示/違反報告)
獅子王(プロフ) - いゃ〜、すっっっごく！面白いデス！更新頑張ってください！ (2016年3月23日 11時) (レス) id: cf45032fbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆづっち 千差 | 作成日時：2016年3月6日 16時
