千差 113 ページ13
「ただいま…」
ため息と混ざりながら声を出して
午後7時を過ぎた頃、ようやく自分の家に帰ることが出来た
学校行って勉強して、姉さんのお屋敷に行ってからそのまま学校に戻って…
帰るついでに今のうちに出来るような簡単な準備をするためにお店に入ったら、思ったより時間がかかりすぎて今この時間
「悪い、遅くなったな
すぐ食事の用意するから…」
と言いかけたところで言葉を止める
何故かというと、目の前の実火がエプロンを着てニコニコしながら玄関に立っているからだ
「Aさん最近帰りが遅いし、青夜さんにお世話されるのもアレなので今日は私が料理しました！」
「おい、アレってどういう意味だよ」
いきなり元気よく話す実火に軽くつっこむ青夜を見ても、まだ私は呆然としている
が、二人の会話を聞いてるうちになんとか我に返った
「ふっ…」
そしてちょっと吹き出す
「まあ、気持ちは分からんでもないな
実火、ありがとう」
それを聞いた実火はぱあっと笑顔になり、青夜はさらに不機嫌な顔をした
「畜生…絶対俺のが美味いって言わせてやる」
これは料理漫画かなんかだろうか
でも、こういう小さなことにも負けたくない、という青夜の姿は結構好き
「そういえば、こんな時間まで学校が開く事はないだろうし、何かあったんですか？」
…なんか言いづらい
なんだかあの学校に入ってから自分が変わってきたような、変な感覚がするからかな…？
「えーっと、あれだ、学校の行事？みたいなので話し合いしててな」
どうせその日になったら知られることだし、べつにいいか
×××
「えーっ！Aさん、あれですか、バカンスですか？」
うーん、なんか違う
それはヨーロッパのどっかのやつだ
こいつは本当に頭が良かったのか？
「なんだよ、そういうのはもっと早く言えよなー、俺らも行きてえよ」
呆れたような顔をして青夜は腕を組む
て、あれ、今こいつなんて言った？
「あ、私も入ってるんですか？
確かに行きたくないって言ったら嘘にはなりますけどね」
なんて私を見ながら実火もそう言ってる、じゃあ夢でも幻聴でもない
まじか、私にどうしろと？
…連れてけってことか
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黒猫♪♪ - あの、、、続きは書かないんですか？ (2016年8月7日 13時) (
レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
蝶蘭 - 早く続きが読みたいです！更新待ってます。 (2016年6月28日 0時) (レス) id: ec2100ac58 (このIDを非表示/違反報告)
千差(プロフ) - 獅子王さん» ありがとうございます、これからもいい作品になるよう頑張るので応援お願いします！！ (2016年3月23日 22時) (レス) id: eb938e0fb9 (このIDを非表示/違反報告)
獅子王(プロフ) - いゃ〜、すっっっごく！面白いデス！更新頑張ってください！ (2016年3月23日 11時) (レス) id: cf45032fbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆづっち 千差 | 作成日時：2016年3月6日 16時
