ゆづっち 112 ページ12
お社から離れられない＋青夜と実火は連れていけない
ということで、折角やる気も出てきていた南の島暗殺計画だが
「先生、南の島行けなくなった」
今回は計画と立てるのに全力を注ぐこととしよう。
倉橋さんたちと別れた後、課題に取り組むこと約一時間。
問題の意味から分からないせいか全く進まない。
集中力などとうの昔に切れていて
休憩がてらその話を切り出した。
「えぇ!!何でですか!!?先生皆で行くの楽しみにしてたんですよ!!?」
「私も行きたかったんだけどな。残念ながら家の都合で」
「そんなぁ……」
「泣くなよ、しょうがないだろ。あと鼻水汚い」
シクシク泣き出したタコの鼻水が
テキストに垂れそうになったので素早く退ける。
「Aさんは行きたくないんですか!!?」
「だから、家の都合って言ってるだろ!
行きたいけど仕方がないって」
「分かりました。では先生がAさんの親に直接交渉します」
「話聞いてんのか、おい」
どこからか変装道具を取り出し装着したタコは
すっかり私の家に行く気満々である。
……これは非常にまずい。
まず私に親はいない。
親代わり？的なポジションでいうと思い浮かぶのは
毘沙姉さんだが
絶対にこのエロダコを姉さんに会わせたくない。
「分かった分かった!自分で親に言うから来るな!」
―――――――
「……という訳なんですけど」
姉さんに助けを求め、私は姉さんの屋敷に訪れていた。
私の話を聞くと少し考えるような素振りを見せ
申し訳ない気持ちになってくる。
しかし姉さんは顔を上げると
「いいんじゃないか」
と私の思いがけなかった言葉を発した。
どういうことだ、と全く理解のできてない私に
姉さんは言葉を続ける。
「青夜達の面倒はみてやるし、社のことも私がどうにかしておいてやる。
ほんの2、3日だろ。」
全く予想のしていなかった答えに少々戸惑いつつ、
驚きより嬉しさが勝ることに驚いた。
「い、いいんですか？」
「あぁ。楽しんで来い」
姉さんにお礼をいい、先生が待っている校舎に戻る。
どうなったのかどうしても気になるようで私が姉さんに
聞きに言ったらすぐに戻ってこいと言われたのだ。
そして行けることになったことと、
まだ何の準備もしていないことを伝えると
私はアコーディオン級のしおりを受け取った。
その重さにため息をこぼしそうになりながらも、
結局それは笑みに変わった。
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黒猫♪♪ - あの、、、続きは書かないんですか？ (2016年8月7日 13時) (
レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
蝶蘭 - 早く続きが読みたいです！更新待ってます。 (2016年6月28日 0時) (レス) id: ec2100ac58 (このIDを非表示/違反報告)
千差(プロフ) - 獅子王さん» ありがとうございます、これからもいい作品になるよう頑張るので応援お願いします！！ (2016年3月23日 22時) (レス) id: eb938e0fb9 (このIDを非表示/違反報告)
獅子王(プロフ) - いゃ〜、すっっっごく！面白いデス！更新頑張ってください！ (2016年3月23日 11時) (レス) id: cf45032fbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆづっち 千差 | 作成日時：2016年3月6日 16時
