肆拾陸頁─赤毛の異能者 7─ ページ13
私と似たようなタイプの発動条件か。
不思議と悔しくなり、気づかぬうちに唇を噛んでいた。
しかし幾ら悔やんでも此処から出られるわけじゃない。
私は気持ちを落ち着かせるように深呼吸をし、改めて今の状況を考えた。
簡単に云うと、此処はとても女の子が好きそうな部屋。
沢山のぬいぐるみや色とりどりのリボンで華やかに装飾されている。
前方にはこの異能空間を創り出したと思われる赤毛の少女が居た。
「ようこそ、アンの部屋へ。あらもう嫌だわ、こんなに沢山の方たちに見詰められて。あたし初対面の方とお話するの苦手なの。でも駄目ね。ちゃんと説明しなくちゃあ、皆さんきっとすっごくお困り────｣
「ナオミは何処だ｣
ぺらぺらと止む気配の無い少女の言葉に苛立ちを抑えきれない谷崎さん。
その声はとても低く、私は思わず目を細める。
...この人、妹が絡むとこんなにも変わるのか。
「あらご免なさい。その説明が最初よね。探偵社の皆さんはあちらよ｣
と、少女が手を向けた先には────
「賢治君！ナオミ！｣
別の部屋があり、そこには大きな手によって囚われた賢治君とナオミさんがいた。
彼等は意識こそ失っているが、この状況から考えるに命に別状は無いように思える。
そうでなければ人質としての価値が無い。
谷崎さんが必死にその扉を開けようとするが、赤毛の少女によると鍵無しでは絶対に開かないという。
代わりに自由に開けられるのはもう一つの扉。
そこから見える景色は静止しており、ここが異能空間だということを証明していた。
「あたしの名前はモンゴメリ。ここはあたしの異能力で創った空間なの。でも安心なさって。そのドアから誰でも出られるわ。お仲間を取り返したくなければですけれど｣
『どうするお
「簡単よ。この部屋のアンと遊んで頂きたいの。いらっしゃい、アン｣
彼女の呼びかけに応えるように、虚空から巨大な人形のような生物が現れる。
その姿はあまりにも不気味で、異能に慣れていない一般人を震え上がらせるには充分すぎるものだった。
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煉華☆(プロフ) - 月猫さん» こんにちは、ありがとうございます！更新は訳あって止まっていたのですが、最近やっとpart4が見つかったので今週中に更新再開する予定です(*^^*)ホントですか！？絵を描いてくださる方がいることは感謝しかありません。太宰さんですね、ありがとうございましたm(_ _)m (2016年12月19日 6時) (
レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
月猫(プロフ) - とても面白いです!!更新頑張ってください!!太宰さんがいいです!!さっき画像申請しに行ったらこの小説のイラスト見つけて凄いビックリしました笑笑 (2016年12月19日 4時) (レス) id: bfad42c78e (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - 明日の昼頃に続編に行く予定です。オチアンケートも持ち越しなので、太宰さんか中也さんのどちらにしたいか続編のコメント欄に書いてもらえると助かりますm(_ _)m (2016年12月6日 23時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - アサヤさん» え、ホントですか！？ありがとうございます！ (2016年10月27日 12時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
アサヤ(プロフ) - 煉華☆さん» そうです、紅蓮華姫の作者です笑お気に入り登録ありがとうございます！評価をしようとしたら…もうしていました…！これからの更新楽しみにしています！！ (2016年10月25日 23時) (レス) id: e442709ae5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煉華 | 作成日時：2016年10月16日 15時
