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06 ハンジ視点 ページ8

蝉(せみ)の鳴き声が、響き渡る中。

低層の枝や蔦(つた)に、引っかかっていた。しかし、引っかかっていた太い枝の幹が、ボキッと鈍い音を、響かせて、折れた。折れた枝の幹が、地に落ちて行くと同時に、
障壁となっていた物がなくる。
そうすると、落ちるしかなくなるのだ。落ちそうになっていたと、言うか、落下途中に、女性が助けてくれた。


赤毛ぽい髪で、無造作にくくりつけられたように、縛っているポニーテール。ハーフアップなのか、ポニーテールなのか、不可思議なところはあるが、どうでも良い。

この女性の名前はーーーー。







ーーー


〜【べる視点】〜








女性「私は調査兵団のハンジ・ゾエだ。よろしく。」







男性的な勝ち気な面が強く、押し出された低い艶のある声が、印象的だ。

はっきりと言い切るところに、裏表がない人格者だと、察することができるほどだ。


それに、調査兵団の中で、ある程度自由行動が、許されていると言うことは、ある程度の「地位」に、席を持つ人材だ。
すると、べるは、自分の弱みというか、コンプレックスの塊のような自分を、隠すように。

「宿木」を、見つけることが、最優先なのだ。一般的に、
一匹狼気質で、比較的真面目で、組織では宝として、扱われる存在であり、富がある人材に贔屓、お気に入りにされることが、多い。それが「僕」と言う人間だ。


そんな「僕」に、僕(わたし)を助けてくれる人間が、いるなんて。

よっぽど、マニアックな人間か、お人好しか。



それとも。



ーーー


【ハンジ視点】

鬱蒼(うっそう)とした森の中。絵画ようは印象的な出会いをしたのだ。私は。


ーーアダムとイブのような出会い。ーー


【黄金の林檎】は、私が食べさすと、心に決めたのだ。



特訓施設で、彼女がよく1人で、練習をしている姿を、何度も、実は盗み見ていたのだ。
よくも、1人で淡々と練習が出来るなと、興味本意が強いだろうか。






彼女は、星周りで、「数奇な人生」を歩んでいると思う。

まさに、何処かなく、「楽園の末亡人」のような瞳をしていると、私は思えた。



ーーー

目の前の彼女の痩躯(そうく)で、小柄な身体に、母性が溢れて、止まらなくなってしまった。

親鳥のような気持ちだろうか。ただ、そんな綺麗事で、済ませられる気持ちではない。真っ黒なクズな感情が、ドーパミンと快楽が止まらない。身も蓋もない。へったくれもない状態だ。今は、まだ彼女の理想的な王子様で言うようと、心を固めた。
蝶々を、狩るのは、まだ早い。熟成してから、噛み砕くから、美味だろう。

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ベルモット - 〇〇・ゾエになりたいさん» 無名の夢小説を見つけてくれましてありがとうございます。好みの設定!!ですか、嬉しいです。私も1番好きキャラがハンジさんなので、意見が一致して嬉しいです。 (2022年5月30日 10時) (レス) @page7 id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
〇〇・ゾエになりたい - ハンジさん好きなので嬉しいです!!!!!!しかも私の好みの設定なので読んでいて楽しいです!!!続きがあれば読みたいです。 (2022年5月18日 20時) (レス) id: 8d7295ff4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ベルモット | 作成日時:2022年2月12日 1時

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