うどんと毒舌

16話 早く起きてよ？ ページ18

勘右衛門side

俺は夜中にこっそり部屋を抜け出し医務室に
向かった。Aに会うためだ
医務室の襖を開けるとそこにはAの寝ている姿が
あった

勘右衛門「なぁA起きてくれないか？
俺まだAに伝えられてないことがあるからさ」

そう言ってもAは何も反応を示さない
時々少し動くだけだ

勘右衛門「今日委員会で学園長先生の愚痴を話したんだ
委員会の活動が終わったあとにね。ほんとに学園長
先生の突然の思い付きは迷惑だよね！」
A「、、、、、」

何も発さない。それでも話し続けた
起きるかもしれないって思ったから。そこから
面白い話をしたり、同室の兵助のことを話したりした

勘右衛門「それでさ、、！」

そうして話しているとAの顔が少し
笑った気がした
いつもは見せないようなかわいらしい顔だ

勘右衛門「笑っているんなら起きてる時にしろよ、、。」

思わず涙を流してしまった。
泣いたって仕方ないだろう？辛くてあの時一緒に帰ってれば
と自分の中で後悔ばかりしてしまう
でもそんなことしても今更もう遅い

勘右衛門「また、明日来るからな！次はもっと面白いの
聞かせてやるから！」

そう言って俺は部屋を後にした
するとAが

A「ふふ。」

笑ったように聞こえたんだ。いつもは聞かないような
かわいらしくて落ち着きのあるような声で。

勘右衛門「面白かったのか？じゃあ明日も楽しみにしてろよ？」

おそらく寝てる時は素直なAにそう言ってから
部屋を後にした

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Aが起きるまでの時間は
近いかもしれない

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