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拝啓､無能の君へ ページ1
ﾊｧｰｯ､寒い廊下で息を吐けば白が広がる
『今年も寒いなぁ…』
なんて事を呟いては足を早めた.
…
【書記長室】
ドアの上にﾄﾞﾝと掲げられた看板を見上げて確認するとドアを叩く
＿＿ｺﾝｺﾝ
出てきたのは目の下を黒く染めたトントン
｢…あ?なんや､仕事する気にでもなったんか?｣
彼はいつにも増して機嫌が悪いようだ
きっと二徹…いや､三徹四徹はしたのだろう
『僕が仕事する気になった事が1回でもあるか?考えてみてや』
ﾊｯと笑うと彼の眉は吊り上がる
｢お前なぁ?周りにどんだけ迷惑掛けてると思っとんねん…ったく､これやから"無能"は｣
＿＿"無能"その言葉は僕の目の前でﾎﾟﾄﾘと落ちた.
続く
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作者名：はなめぅ | 作成日時：2020年12月28日 16時
