オタクの君と僕の物語 (ページ8)

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友達以上にはなりません。ページ8

流星side

すっかり春もすぎ、夏へと変わった。

相変わらず俺の好きな人は

アニメのことばっかり。

でもそんな所も…

って、その隣にいる重岡くん

小瀧くんに近すぎじゃありません？

仲良く話している二人を見ながら

微笑む神ちゃん

流星「神ちゃんええの？ほっといて」

智洋「おん」

流星「だって、重岡くんとられとるで？」

智洋「好きな人が友達と仲良く話してる姿って

素敵じゃない？」

あー。さすが、紳士

そういうと神ちゃんは重岡くんと目が合い

手を振った。

智洋「重岡くん、そろそろクラス戻らない？」

大毅「そっ、そうですね

では、小瀧くんまた

次回は地獄の帝王の話から始めましょう」

望「そうですね

では、また明日」

微笑ましい状況がおわると

小瀧くんはスタスタと席へもどる。

流星「ちょっ、小瀧くん」

小瀧「なっ、なんですか？藤井くん」

メガネを触りながら

話をする姿は今でも変わっていない。

流星「もし良かったらさ

これから、一緒に帰らない？」

望「え？」

流星「あっ、もっと小瀧くんの話を聞きたくて…」

望「ごっ、ごめんなさい」

そういうとスタスタとどこかへ行ってしまった。

流星「あーあ。フラれちゃった」

心がズタズタになった俺は

今、神ちゃんになだめて貰っている。

流星「神ちゃんぁぁぁん泣」

智洋「大丈夫やって、

あの小瀧やで？なんか用事でもあったんちゃう？」

流星「せやけど…」

智洋「それより、この人知ってる？」

そういうと、スマホを見せてきた

神ちゃん。

流星「誰それ？」

智洋「今話題のモデル。イケメンやろ？」

確かに、イケメンだ。

流星「って、それどころじゃないんやって」

神様…。どうか、小瀧くんに嫌われませんように