オタクの君と僕の物語 (ページ28)

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強引な君はページ28

流星side

翌朝…濱田さんから言われた言葉が

胸に刺さる。

良く考えれば最近一緒にいる時間は減るし

神ちゃんばっかやし。

モテるし。モデルの仕事ばっかで俺ほっとくし。

あぁぁぁ、イライラする！

望｢藤井くん？聞いてます？｣

あ、今昼休みだったことを忘れてた。

流星｢聞いとるよ？｣

望｢神山くんがさっきかっこよくて…｣

望は無意識に話しているようだけど

神ちゃんがかっこいいとか

言われたら嫉妬するに決まってる。

流星｢望、もうその話聞きたくない｣

望｢ごめん。なさい｣

暗くなる雰囲気

先に口を開いたのは望だった。

望｢藤井くんっは、何かありましたか？｣

流星｢なんもないよ｣

望｢そうですか｣

沈黙が続く

そんな時に神ちゃんがやってくると

望を呼んだ

智洋｢望！みんなが呼んでるで！行こっ！｣

望の手を引っ張った。

流星｢待って、神ちゃん

こいつは俺のだから…っ、｣

そう言うと神ちゃんは悲しそうな顔をして言った。

神ちゃん｢そっか。ゴメンな｣

神ちゃんは教室へと戻った。

望｢藤井くん今のは酷いですよ｣

酷い？俺が？望とただ話したかっただけ。

昨日言われたこともこれからのことも…

俺から出たのは自分も思いもしない言葉だった。

流星｢酷い？俺が？

じゃあ望はどうやねん

俺の気持ちもしらんで

気づいとるか？

俺達最近一緒にいる時間も減ったし

望は仕事ばっかで俺の事なんか見向きもしない｣

｢酷いのは…どっちやねん｣

言い過ぎた。前を向けば涙をこぼしながら

俺を見つめる望の姿

流星｢望…ごめっ｣

望｢藤井くんは変わりましたね｣

そう冷たい言葉を吐き捨ててどこかへ行った。