オタクの君と僕の物語 (ページ20)

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流星side

翌朝かったるい体を動かしながら

歩いていく。

女子生徒「藤井くん…ごめんね。、

朝から、私藤井くんのことが好きです。」

藤井「ありがとうな

でもごめん。そういうのは今、考えられないねん」

丁寧に断って教室へ行く

望と付き合ってから

学校に着く時間は早かったけど

今日は遅くなってしまった。

教室のドアを開けると

そこには望が胸ぐらを捕まれ

男子生徒に殴られそうになっていて

男子生徒「あっ、藤井くん。おはっ、」

流星「なにやってるん。」

男子生徒「いや、これは違くて」

流星「違う？なにが？その手離せや」

ありえないほどのイライラが込み上げてきた。

男子生徒「藤井くん。

それは、出来ないよ

こいつのせいで君は変わった

僕達の利用材料が無くなったんだ。

このクラスの人気はガタ落ちだよ？」

藤井「はぁ？

ふざけんな、手離せ

最後の言葉だ」

男子生徒「離すか、アホ」

男子生徒生徒に拳を思いっきり振り上げた。

周りにはほかのクラスの人が沢山囲んでいて

神ちゃんや重岡くんもいて

「流星やめろっ！」その声だけが響いた。

ギュッ

流星「え？」

怒りで狂っていた俺を止めたのは望だった。

拳は生徒の顔のギリギリ

望「藤井くん

嫌です。殴るのはダメです、

ごめんなさい。僕のせいでまた迷惑かけて」

後ろを向けば涙を流しながら

謝る望の姿。

なんで、なんで望が謝るねん。

悪いのはこいつ。クラスの生徒達。

俺たちを受け入れないみんなじゃんか。

俺は望を泣かしたくてこんなことしてるんやない

守りたくて、

ただ…

流星「アホや…俺は」

苦しくなってその場を立ち去った。

走る度にこぼれ落ちる涙。

流星「望ごめん

ほんとにごめん。」

ただ、その言葉しか出なかった。