212話 ページ31
そんな風にして他の本体の鬼も見つけて…
数の割には早く任務完了出来たと思う。
甘露寺さんの所に戻れば、彼女は私を見るなり駆け寄って来た。
私が動きを止めたとはいえ、片っ端から鬼を斬っていたはずなのに…やっぱ柱凄いな。
めっちゃ元気なんだけど
「Aちゃん！さっきの何？急に羽が生えて、バンバンッって！！」
…効果音は鉱石を降らす音かな。
甘露寺さん絶対感覚で色々習得するタイプだろうなぁ…
『血気術です。この前の遊郭の任務の時使えるようになって…』
「凄い！急にAちゃんが袴を脱ぎ出すから驚いたけど…羽が生えて、鬼達の動きを止めたからもっと驚いちゃったわ！」
顔を紅潮させ興奮気味に褒めてくれる、が…
私は愛想笑いを返すだけだった。
私にとって羽赫は唯一無二の相棒。
けれどもコレは、紛れもなく前世では大量の人を殺して来た。
いくら気にしても過去は変わらない、それに今私はこの羽赫に助けられている。
…でも、どうしても私はこの自分が好きじゃない。
『……甘露寺さん、伊黒さんとの待ち合わせは何時頃なんですか？』
「えっと…って、え！もう半刻も無いわ！」
急いで蝶屋敷へと向かうが、これ普通に甘露寺さんの待ち合わせに遅れてしまう。
だって来る時歩いたけど2時間弱かかったんだよ。
そして、更にそこから甘味処に行くのに…半刻内に収まるか？鬼畜だなオイ
いくら近道を柱と鬼の足で走っても無理だ、というか現在進行形で無理。
………なので、
「……なぜお前がここに居る」
『…コン二チハ』
「あ、伊黒さん！」
ですよね知ってた、知ってました。
私を蝶屋敷に送っていては待ち合わせに遅れてしまう…という事で。
甘露寺さんの至った考えがこちら。
私も二人の甘味処(デート)に同行する事になった。
予想通り伊黒さんは今にも人を殺せそうな目付きでこちらを見てくる。
甘露寺さんの事情説明に「問題無い」と答える彼だが、絶対問題なくない。
彼の目が今すぐ私に「消えろ殺すぞ」と訴えてきている。
『(私だって今すぐ立ち去りたいですよ！けど出来ないんです、許可出てないんで！！)』
私は柱と一緒じゃなければ蝶屋敷の外に出ては行けない。
つまり送ってもらわなければここから立ち去れない
「(今すぐ消えろ甘露寺に近づくな。甘露寺はお前のような奴が近づいて良い人では無い)」
『(どうもすみませんね！でも私だってお二人の邪魔をするつもりは無いんですよ、そこんとこ理解お願いできます？アッ無理そうですね！)』
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癒し系猫(プロフ) - 宇髄の髄は隨じゃありませんよ〜！ (2023年5月2日 19時) (
レス) @page20 id: 0e8640f8c4 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - 呉羽さん» 作者の妄想やら想像詰め込みまくりですよ笑 そう言って頂けて嬉しいです！ (2020年3月25日 21時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
呉羽(プロフ) - 面白い！こういう話大好き (2020年2月20日 4時) (レス) id: 14d7fd66da (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - 呉羽さん» ありがとうございます！いつも応援して下さってますよね、本当に嬉しい限りです！頑張りますううううううううう！！！ (2020年2月4日 7時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
呉羽(プロフ) - おもしろいです。完結するまで毎日見るねええええええええええええええええええええ！！！ (2020年2月2日 9時) (レス) id: 14d7fd66da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどろみ | 作成日時：2020年1月1日 21時
