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186話 ページ4

善逸くんが妹の帯の攻撃を弾いた。
轟音が響き、一瞬にして金色が消える
天井を飛び出し外へ行ったようで、パラパラと残骸が落ちてきていた。

「蚯蚓女は俺と寝坊助丸に任せろ!お前らはその蟷螂を倒せ!わかったな!」
刀を交差させてポーズを決めた伊之助くんが言う。
「気をつけろ!」
『頼んだよ!』
「おうよ!!」
私と炭治郎くんの声に手をブンブン振って答えた彼は元気良く穴から外に飛び出していった。

「……。妹はやらせねえよ」
…顔を顰め私達の一連の流れを見ていた兄が口を開いた。
いや…善逸くんと伊之助くん、彼らなら必ずやってくれるよ
二人は気持ちが強いもの。
問題はこっちの兄の鬼じゃないだろうか。
宇随さんでさえ首を一度も切れていない…
ここに残った三人で、必然的に私と炭治郎くんは宇随さんのフォローに入るだろう。
そこで如何に私達が兄の攻撃を弾き、宇随さんの負担を軽減出来るかが重要だ。



兄の殺気が強まった
先程より空気が重くなり圧が強い。
いつでも動けるよう兄に鋭く視線を向けた…その時

『(あ)』
ピンと張り詰めた空気の中、一瞬何かが動いた。
私はもう条件反射のようなもので、咄嗟に手を伸ばす。
目で見て捉えた、と言うより空気の揺らぎを感じ取ったようなものだけど…
私の読みは外れていない。
「!?」
なぜなら兄の鎌は宇随さんを庇うように立つ、炭治郎くんの喉笛に突き立てられて居たから。

私の伸ばした左腕が炭治郎くんと兄の間にギリギリ滑り込む。
そして間一髪で鎌は私の腕に刺ささった。
いや危なっ!?
「チッ」
兄の舌打ちと同時、宇随さんが炭治郎くんの襟首を掴んで後ろに投げる。
炭治郎くんは瞬時の事で反応が出来て居ないようだった

私もすぐに兄から離れた
そこに居ては宇随さんの攻撃の邪魔になってしまう。
すぐさま刀と鎌が火花を散らしてぶつかり合う。
知らぬ間に兄の左腕は戻ってる…
負担を減らすためにも、兄の腕はもう一度ぶっ飛ばしたいよなぁ…

…と、
(ゾクッ

『…!炭治郎くん!』
私はハッとそれに気が付き、宇随さんの上に跳躍すると叫んだ。
その次の瞬間。

((ガガガッ
上から大量の帯が降り注いで来た
宇随さんに向かう帯に、跳躍した勢いで蹴りを入れる。
全て弾けたわけでは無いが速さは軽減出来た。
宇随さんに外部からの攻撃はさせない
彼には兄との戦いに集中して貰わなくては。

空中で回転し彼らから離れた所に着地。
炭治郎くんは…と視線を向けると……良かった。
ちゃんと防げてる…

.

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癒し系猫(プロフ) - 宇髄の髄は隨じゃありませんよ〜! (2023年5月2日 19時) (レス) @page20 id: 0e8640f8c4 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - 呉羽さん» 作者の妄想やら想像詰め込みまくりですよ笑 そう言って頂けて嬉しいです! (2020年3月25日 21時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
呉羽(プロフ) - 面白い!こういう話大好き (2020年2月20日 4時) (レス) id: 14d7fd66da (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - 呉羽さん» ありがとうございます!いつも応援して下さってますよね、本当に嬉しい限りです!頑張りますううううううううう!!! (2020年2月4日 7時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
呉羽(プロフ) - おもしろいです。完結するまで毎日見るねええええええええええええええええええええ!!! (2020年2月2日 9時) (レス) id: 14d7fd66da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まどろみ | 作成日時:2020年1月1日 21時

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