184話 ページ2
宇随さんの刀が兄の鬼の首に迫る。
弾こうとした左腕はぶっ飛ばした。
このまま斬ってくれ宇随さん…！
…だが、上弦の鬼はそう簡単には行かない。
『！』
「チッこっちは仕留め損なったぜ」
体を刀と同じ向きへと反転させると首から刀を離した兄。
ツーと首へ血がつたる。
あー今かろうじて切れ込みは入れられた感じだな。
再生されちゃうけど
…え、てか宇随さん知らぬ間に妹の方仕留めておった！
妹またもや首斬られてやがった！
「悔しい悔しい！なんでアタシばっかり斬られるの！」
…いや、そりゃお前……きみが弱いからなんじゃないかな…
落ちた頭を拾って再度頭にくっつけようとする妹。
「お前もしかして気づいてるなぁ？」
妹が悔しく叫ぶのを見つめ、次に宇随さんへ視線を移した兄は淡々と言った。
「何に？」
ニヤリと不敵に笑う。
「……気づいた所で意味ねぇけどなぁ。お前は段々と死んで行くだろうしなぁあ」
『…』
何となく察した。首の事だろうか。
兄と妹、二人を同時に斬らなければならない。
兄の「二人で一つ」という発言もあったし、でなければいくら斬っても死なない妹に説明がつかないしな
「こうしている今も俺達はジワジワ勝ってるんだよなあ」
「それはどうかな！」
『！』
兄の言葉の直後、後ろから声がかかった。
…この声は……！
「俺を忘れちゃ行けねぇぜ。この伊之助様とその手下がいるんだぜ！」
伊之助くんと善逸くん！
刀を構えてキメポーズの伊之助くんと、今も尚寝たままの善逸くん…いや凄いな
「何だ？コイツら…」
兄が眉をひそめて彼らを見た…その時
パラパラと上の階から木屑が降ってきて…そして
((ドン
炭治郎くんが宇随さんの前に着地した。
禰豆子ちゃんの箱は背負ってない…あの後彼女がどうなったのか分からないけど、たぶん上手くいつもの彼女へ戻せたのだろう。
……にしても動いて大丈夫なのか？
傷は深かった。
特に肩の傷…本来なら刀を振れないはずだが…
「下っ端が何人来た所で幸せな未来なんて持ってねぇからなあ。全員死ぬのにそうやって瞳をキラキラさすなよなぁ」
イラついたように顔を引っ掻きながら話す兄。
柱も倒して来たんだろう、もう自分達の勝利は確定事項みたい言うじゃないか
『……』
でも今は違うよ、宇随さんは元忍だもの(このスペックやたら言いたくなる)
それにここには、炭治郎くん伊之助くん善逸くんが居るよ。
あと人間側で戦う鬼も居る。
今までのようにはさせない…
「勝つぜ、俺たち鬼殺隊は。」
.
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癒し系猫(プロフ) - 宇髄の髄は隨じゃありませんよ〜！ (2023年5月2日 19時) (
レス) @page20 id: 0e8640f8c4 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - 呉羽さん» 作者の妄想やら想像詰め込みまくりですよ笑 そう言って頂けて嬉しいです！ (2020年3月25日 21時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
呉羽(プロフ) - 面白い！こういう話大好き (2020年2月20日 4時) (レス) id: 14d7fd66da (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - 呉羽さん» ありがとうございます！いつも応援して下さってますよね、本当に嬉しい限りです！頑張りますううううううううう！！！ (2020年2月4日 7時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
呉羽(プロフ) - おもしろいです。完結するまで毎日見るねええええええええええええええええええええ！！！ (2020年2月2日 9時) (レス) id: 14d7fd66da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどろみ | 作成日時：2020年1月1日 21時
