42話 ページ45
ーーーーーーーーーーーーーーーー
…鬼が何者かに倒されている
その話を聞いたのは今から数年前のこと。
鬼が出たとの噂があり鬼殺隊が向かうと既にその鬼が倒されていたことが何度かあった。
鬼殺隊ではない誰か
一般人だろうか、それとも鬼殺隊志望の修行の身の者?
なかなか情報は集まらない。
なぜなら…鬼に連れ去られ、そしてその何者かに助けられた人は誰一人としてその者の正体を話さなかったからだ。
口を揃えて「わからない」と答える。
何か術をかけられている様子でもなく、恐らく口止めされているためだった。
しかしそれでも徐々に徐々にと当人達以外からの目撃情報が入り…
現在わかっているのは、鬼を倒しているのがまだ子供の女で名前をAということ。
なぜ名前までわかったかと言えば、そのものは被り物がついた白い羽織を身につけていたためだ
珍しい服装のため恐らく一連の動きは全てその"A"のもの。
…そして一番の驚きだったのは、その正体が鬼だったということだ
助けられた人の一人が話してしまったらしい
口止めしていたのは自分も鬼のため鬼殺隊に追われる身となってしまうかもしれなかったから…
『(…そんな時胡蝶さんから私の情報が伝わり、もしやと思えば想像通り私だったということか)』
私の行動ほとんど筒抜けじゃん。
できるだけ人と合わないように鬼を倒していたが、人を攫って食べる直前ということもあった。
助けた人達には話さないようお願いしたけど…まあ仕方ないよね…
「しかしながら御館様。その人を助けていた鬼とこちらの鬼が同じとは限らない。」
「そうだね。だけど少なくとも今回はしのぶが鬼の血気術により死にそうだった隊士をAが助けたことを知っている。」
「ですが!そうだとしてもこの鬼は人を食べているかもしれない、言葉を話せている。それが何よりの証拠です」
傷だらけ男、またもや口を挟んできやがった
禰豆子ちゃんを無害と判断してしまったことを認められないのだろう。
是が非でも私のことを切ってやる、って目をしてる
「それについては確かに定かではない。だからひとまずAに聞いておきたいんだ。もしかしたら炭治郎のように鬼となってからも人を襲わないことを証明できる人が出てくるかもしれない」
証明できる人間…
……あーうん、居ないわ
どう思い返してもそんな人存在しない。
ずっと一人で生きてきた。
今の私が住む町だって、住み始めたのはここ数年。
それまでは各地を点々としてたし
349人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まどろみ(プロフ) - 猫宮さん» ありがとうございます!! (2019年11月24日 17時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
猫宮 - こーいう作品大好き!かまぼこ隊も大好き!最高! (2019年11月14日 17時) (レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - kori1224さん» ありがとうございます!ゆっくりですが毎日更新目指しますね! (2019年9月28日 8時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
kori1224(プロフ) - こう言う作品好きです!更新頑張ってください!!! (2019年9月25日 22時) (レス) id: 6a27cb7555 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - あんこさん» ありがとうございます!その言葉だけで更新頑張れます! (2019年9月9日 15時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まどろみ | 作成日時:2019年8月29日 21時