40話 ページ43
しかし縄が切れれば蛇男はそれを許すはずがない。
すぐさま炭治郎くんを新たな技で拘束しようとするが…
(パシ
「!」
蛇男の腕を誰か掴んだ
その隙に咳き込みながら縁側へ近づく炭治郎くん。
「禰豆子!」
その呼び掛けに反応するように禰豆子ちゃんは一瞬こちらへ視線を向けた
禰豆子ちゃん…っ!
耐えてくれ、人間を殺してはいけない。
人間は守るべきもの、絶対に傷つけてはいけない。
一心に願いながら見つめていれば、
(プイ
「『!』」
禰豆子ちゃんは…顔を背けた。
差し出された腕から、顔を背けた。
それはつまり…
「どうしたのかな?」
「鬼の女の子はそっぽ向きました。不死川様に三度刺されていましたが目の前に血塗れの腕を突き出されても我慢して…噛まなかったです。」
紛れもない事実。
「…ではこれで禰豆子が人を襲わないことの証明ができたね」
『…!』
やった。これでもう大丈夫だ。殺されない!
胸を撫で下ろす。
良かった…本当に良かった…
私の大切な人達は殺されない。
自らが禰豆子ちゃんの証明をしてしまい、呆然とする傷だらけ男に、ニマーと笑みを浮かべる
ざまあみろ
(バッ
「何のつもりだ?冨岡…」
蛇男が腕を振り払う。
手を掴んだのは冨岡さんだった。
蛇男は血管を浮き立たせて言うが、冨岡さんは涼しい顔。
…冨岡さんには感謝してもしきれないな
「炭治郎、それでもまだ禰豆子のことを快く思わないものもいるだろう」
御館様は、炭治郎くんの決意を…禰豆子ちゃんと共に戦えるということを証明していく必要があると続けた。
そのためにはまず十二鬼月を倒す必要がある、と。
『…』
十二鬼月、か
前に聞いたな、鬼舞辻直属の部下の鬼。
秀でて強く全員が何かしら特殊な血気術を使うと聞いたが、もしや那田蜘蛛山での炭治郎くんが対峙した鬼は…十二鬼月だったのか?
雰囲気が明らかに違ったし…
「俺は…俺と禰豆子は鬼舞辻無惨を倒します!」
必ず悲しみの連鎖を止める、と表明した。…けど
「…今の炭治郎にはできないから、まず十二鬼月を一人倒そうね」
「はい」
やんわりと優しく諭される。
…最後に鬼の首を切って助けたのは冨岡さんだしな。鬼舞辻は最終目的だもんな
真っ赤になる炭治郎くんを見てちょっと笑いそうになった。かわいい
柱の人達も笑いを必死に堪えてる…
皆してプルプルしてて面白い。
最後に炭治郎くんへ柱への口の聞き方、傷だらけ男と蛇男に後輩をいじめるなと注意をする
そして炭治郎くんの裁判はこれにて終了した。
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まどろみ(プロフ) - 猫宮さん» ありがとうございます!! (2019年11月24日 17時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
猫宮 - こーいう作品大好き!かまぼこ隊も大好き!最高! (2019年11月14日 17時) (レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - kori1224さん» ありがとうございます!ゆっくりですが毎日更新目指しますね! (2019年9月28日 8時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
kori1224(プロフ) - こう言う作品好きです!更新頑張ってください!!! (2019年9月25日 22時) (レス) id: 6a27cb7555 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - あんこさん» ありがとうございます!その言葉だけで更新頑張れます! (2019年9月9日 15時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まどろみ | 作成日時:2019年8月29日 21時