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37話 ページ40

体中の穴という穴から冷や汗がドバッと吹き出す。
やばいやばいやばいやばい!!!!
え?まって、コレ本当に待ってやらかした
小鳥遊 Aやらかし丸だった馬鹿すぎだな?

珠世さんに言われた言葉。
鬼舞辻無惨、その名を口にしたら呪いが発動して体の中の鬼舞辻の細胞が暴走して体の形を保てなくなる
ぐちゃぐちゃに体がひん曲がる様子がリアルで想像できた。
死ぬじゃん鬼だけど死ぬじゃん
私なに?なんなの精神年齢3歳児ですか、本来なら30代超えてる気がするけどアホすぎて笑える

私は焦りに焦って、たぶん何の意味もないけど口を両手で覆った。顔が青ざめる。
鬼の呪いが発動するところを見るのは初めてか、柱たちは興味津々だ。
炭治郎くんは悲痛に「A…っ!」と言う。
ごめん本当に申し訳ない
私何もできなかった人生だけど先にいくよ
あぁクソ、死ぬ前にちゃんと人間に戻ってスイーツとか食べたかった。
羽織なしで日の下を歩きたかったのに…!
私はギュッと目もつぶってその時を待つ……が



『…あれ』
ん?いつまでたっても体に変化が起こらない
おそるおそる口から手を離して周りを見ると、柱や御館様、炭治郎くんが驚いたように見ていた。
……あれ呪いは?

『…鬼舞辻、鬼舞辻無惨……』
シーーーン…
試しにもう一度呟いてみるが、それでも何も起こらない。
…聞こえなかったのかな、いやそんなまさか
鬼舞辻の耳に届いたら発動する呪いなんて、どんだけ安上がりなのよ
…え?それじゃあ私はコレ一体…

「おい!お前なんで呪い発動しねえんだ!?」
「よもやよもや!呪いが発動しない鬼だとは誠に奇妙だな!」
「……やはり研究すべきですね…」
呆然としていた柱たちが今度は私に群がってくる。
私は自分でもよくわからないことを問い詰められたって答えられないので、困惑してただ周りを見る。

「お前は一体何者なん…」
(スッ
(ピタ
御館様が人差し指を口元へ寄せて、静かにと合図する。
すると柱たちは面白いくらい急に動きを止めた。
「…律は鬼舞辻の呪いを外したのかな、やはりただの鬼ではないようだね。…だけど今は炭治郎の裁判だ。話を戻させてもらうよ」
私にニコッと笑顔を向ける。
…アッ、すみません、私が口を挟んだばかりに…

「鬼舞辻はね炭治郎にむけて追っ手を放っているんだよ」
単なる口封じかもしれない、だがやっと見つけた鬼舞辻の尻尾を離したくない…と言う御館様。
「わかってくれたかな?」

静かになる柱達。
これは納得してくれた…?

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まどろみ(プロフ) - 猫宮さん» ありがとうございます!! (2019年11月24日 17時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
猫宮 - こーいう作品大好き!かまぼこ隊も大好き!最高! (2019年11月14日 17時) (レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - kori1224さん» ありがとうございます!ゆっくりですが毎日更新目指しますね! (2019年9月28日 8時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
kori1224(プロフ) - こう言う作品好きです!更新頑張ってください!!! (2019年9月25日 22時) (レス) id: 6a27cb7555 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - あんこさん» ありがとうございます!その言葉だけで更新頑張れます! (2019年9月9日 15時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まどろみ | 作成日時:2019年8月29日 21時

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