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32話 ページ34

禰豆子ちゃんが鬼になってから今に至るまで、身内である炭治郎くん以外にソレを知ってる人間が居ないといけない
それに今禰豆子ちゃんが人を襲わないことも証明できないといけない。
どう証明しろと言うんだ?
冨岡さんは別として、証明がないと信用してもらえない。

私が考え込んでいればボインの女の人が口を開く
「御館様がこのことを把握してないとは思えないです。勝手に処分しちゃっていいんでしょうか?いらっしゃるまでとりあえず待った方が……」
………うん。何としてでも御館様とやらを説得しなきゃだなガチで
柱の様子から、御館様はよほど凄い人のようだ。
その人の言葉によって炭治郎くん達の運命は決まってしまう。

「妹は俺と一緒に戦えます!鬼殺隊として人を守るために戦えるんです!」
炭治郎くん……
「だから、」
「オイオイ何だか面白いことになってるなァ」
『!』
庭の石を踏みしめやって来た男。
視線を向けた私と炭治郎くんは、二人揃って息を呑む。
そして私は直後に思わず目を見開いた
「困ります不死川様!どうか箱を手放してくださいませ」
身体中が傷だらけの男。
その男は左手に木箱を抱えている。
木箱はもちろん禰豆子ちゃんが入っているものだ。
それを、まるでただの"もの"のように乱雑に扱っている。
「鬼を連れてたバカ隊員はそいつかィ一体全体どういうつもりだァ?」

傷だらけの人の後に着いてきた黒子の人達が胡蝶さんへ謝る。
胡蝶さんも先程の笑顔から一変して、厳しい目を向けていた。
「不死川さん勝手なことをしないでください」
しかしその人はガン無視。
視線は炭治郎くん一直線だ。
「鬼が何だって?坊主ゥ…鬼殺隊として人を守るために戦えるゥ?そんなことはなァ…」
話しながら刀へ手をかける。
『(…!まさか!)』
私が腰を浮かしかけたのと同時に、
「ありえねぇんだよ馬鹿がァ」
(ドスッ
その人は容赦なく刀を突き刺したのだ。
…禰豆子ちゃんの入った箱へ



『なっ……!!』
頭がカッと熱くなり、動向が開く。
炭治郎くんは信じられないというように呆然とする。
箱からはボタボタと真っ赤な血が垂れる。
紛れもなく、あの天使な禰豆子ちゃんのものだ。
………禰豆子ちゃんが傷つけられた。
この男によって。鬼だからというだけで。
『……は?』
意味がわからない。え?どうして?
言葉に出来ない程の怒りが沸き上がる。
『(…ぶっ殺す!!)』
どう足掻いても私の本質はそうなのだ
嫌いなものは殺す、そうだ。
躊躇う必要はない。


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まどろみ(プロフ) - 猫宮さん» ありがとうございます!! (2019年11月24日 17時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
猫宮 - こーいう作品大好き!かまぼこ隊も大好き!最高! (2019年11月14日 17時) (レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - kori1224さん» ありがとうございます!ゆっくりですが毎日更新目指しますね! (2019年9月28日 8時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
kori1224(プロフ) - こう言う作品好きです!更新頑張ってください!!! (2019年9月25日 22時) (レス) id: 6a27cb7555 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - あんこさん» ありがとうございます!その言葉だけで更新頑張れます! (2019年9月9日 15時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まどろみ | 作成日時:2019年8月29日 21時

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